「TRANSFORMATION by KENSAKU KAKIMOTO」が、1月9日(土)から24日(日)まで、代官山ヒルサイドテラスのヒルサイドフォーラムにて開催に。いまだかつて見たことのない世界に心を奪われる。
AI現像という名の新手法への挑戦
ユニクロ、アンダーアーマー、カネボウ、トヨタ、グーグル、任天堂などのCF(コマーシャル・フィルム)、福山雅治、AIほか多数のMV(ミュージック・ビデオ)、そして今年公開の映画『恋する寄生虫』ほか、演出家、映像作家、撮影監督、写真家として多くの映像作品を精力的に手がける柿本ケンサク氏の写真展が開催される。
コロナ禍においての開催とだけあって、今までとは異なる思考、手法に挑戦している。
「同じ風景、同じ時間、同じ光のように見えて、世界は全く変わってしまいました。 完璧だと思っていた世界はどう変化したのか。一度、完成した写真の意味もおそらく変わってしまったことでしょう。 私は私自身が出会った世界の風景を、AI現像を通して世界が不完全へと変化した時間の経過にフォーカスを当てました。 目紛しく移ろい行く時間の中にある不条理によって、変化していく風景の現在の一瞬を浮かび上がらせました」
これまで柿本氏が撮り下ろしてきたコロナ禍前の数千枚に及ぶ風景とテキスト、激動の社会情勢なんと「AI」に学習させ現像を試みたという。このコロナ禍の「時間」というトンネルの中において、再び浮かび上がらせた風景を展示する。
当AI現像シリーズ「Time Tunnel」は、柿本氏とオーストラリアのサイエンスアートチーム「Alt.vfx」のルーク・バブとピョートル・ストプニアックとの連携により、すべてリモートでの共同制作で行われ、完成したものだ。
その他、ありふれた日常の世界を高解像度の新たな眼差しで切り取っていく新シリーズ「Trimming」、そして2016年の東京に続き、2017年にNYで発表された「TRANSLATOR」シリーズの最新作も同時に発表となる。
今回は特別にインターネット上のバーチャルミュージアムでも、ワールドワイドに発信する予定だ。
リアルとバーチャル、そのいずれも体感することで感受性を刺激したい。
『TRANSFORMATION』by KENSAKU KAKIMOTO in collaboration with Luke Bubb, Piotr Stopniak
会期:2021年1月9日(土)~1月24日(日) *会期中無休
時間:11:00~19:00 *最終日17:00まで。開館時間は変更が生じる可能性があります。ご来場の際にはホームページを予めご確認ください。
入場:無料
会場:代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム(〒150-0033 渋谷区猿楽町18-8 F棟 1F)
主催:一般社団法人オンザヒル
協賛:ヒルサイドテラス
協力:株式会社堀内カラー
監修:石井孝之(タカ・イシイギャラリー)
アートディレクション:田中義久
お問合せ: info@galleryonthehill.com