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2024.06.26

餃子、タイカレー、韓国鳥。今、秋元康がハマっている、アジア料理屋3選

以前から「好奇心のドミノは自分が倒さないと倒れていかない」と話していた秋元康さん。尽きることのない食への興味も、そうした思いの表れか。【特集 ゲーテイスト2024】

秋元康のアジアごはん3選

秋元康の食への好奇心を高めてくれるアジア料理

「美味しいと聞いたら、食べてみないと気がすまない性格。自分に一番なじみが深い料理といったら、もちろん和食なんですけれど、朝起きて今日は町中華の炒飯が食べたいとか、なんだか無性にカツ丼が恋しいと思うことは誰にでもある。そういう風に衝動的に身体が求める食のひとつとして、僕はアジアの料理が好きなんだと思います」

秋元さんの餃子好きは広く知られるところだが、2024年、初めて訪れて感動したというのが、国領の『吉春』。中国・吉林省出身のきょうだいが営む手作り餃子が名物の店で、その味に心と胃袋を掴まれたという。

「水と焼きを10種類くらい注文したんですけれど、あっという間に完食。もちっ、ツルッとした食感の皮は厚みもちょうどよく、ピーマンの水餃子やトマトの餃子も野菜の風味が生きていて、こんなに優しい気持ちになれる餃子があるんだなと幸せに包まれました」

カレー好きから派生して、定期的に食べたくなるというのがタイ料理。気心の知れた友人と何人かで行くのが楽しい、と教えてくれたのは幡ヶ谷『タイ料理 ミャオミャオ』だ。

「グリーンカレーやパッタイなど僕が好きなアジアの炭水化物メニューがたくさん。ハーブ使いも本格的でワインの種類も豊富です。働いているスタッフの若いエネルギーも清々(すがすが)しい」

これまで渡韓した回数は数えきれないほど。2ヵ月ほど前も仕事でソウルに行き、束の間のオフは大好きな韓国フードを堪能してきたという秋元さんが惚れこむ“東京の韓国”が、恵比寿の『ソナム』だ。

「韓国料理のなかでも鶏を丸ごと1羽いただくタッカンマリが大好物なんです。昔から東京で美味しい韓国料理の店を探すのは食のライフワークのひとつで、麻布十番の『鳳仙花』や月島の『韓灯(ハンドゥン)』も大好き。僕は奉行ではないけれど、鍋料理に目がない。みんなでとりとめのない会話をしながら鍋を囲んで、暑いね、汗かいちゃったよと笑い合うのが幸せです。

『ソナム』はなんといっても、タッカンマリが美味しい。鶏は調理場でカットした状態で運ばれてくるんですが、それを自家製のつけダレで食べる。もうひとつ、特に気に入っているのがカムジャタン。エゴマの粉を入れて味に深みを出しているそうで、身体がじんわりと温まります」

アジアごはんは、食への好奇心を高めてくれると同時に、気のおけない友人との時間にささやかな幸せをもたらしてくれるもの。秋元さんの“開拓”は、まだまだ続きそうだ。

1.吉春|国領

ぷっくりとした姿形も美しい手作り餃子を心ゆくまで

皮から作る手包みの餃子を求めて遠方から訪れる人も。サービスは姉の吉村千恵子さんが、調理は弟の隆一さんが担当する。北海道産小麦粉や山形県産の米沢豚、調布で採れる地場野菜など素材を吟味した餃子は、季節によって、焼きと水を合わせて13種前後を用意。

もちっ、ツルッとした皮に齧りつけば、餡のやさしい旨味が口いっぱいに。餃子はもちろん、ふたりの笑顔にも心癒やされると言うリピーターも多いため、早めの予約がお薦め。

吉春/Yoshiharu
住所:東京都調布市国領町8-1-14
TEL:042-426-8153 
営業時間:17:00~L.O.21:30(貸切の場合は19:30~応相談) 
定休日:火曜
座席数:10席

2.ミャオミャオ|幡ヶ谷

タイ料理の多様な魅力をエネルギッシュに発信

22歳でタイ料理に目覚めたシェフと同級生のサービススタッフによる陽気なムードに満ちた店。揚げ物やグリル、麺飯類など料理のバリエーションも豊富で、タイ料理のベースとなる甘、辛、酸、塩、旨味の“五味”のバランスも絶妙。日本人の好みに寄せすぎず、本場の味を再現しているのもコアなファンを増やしている理由だ。

ソムリエが厳選したナチュラルワインはセルフでボトルを選ぶ楽しさも。ヘルシーでパワフルなタイ料理の魅力を堪能したい。

ミャオミャオ/Myaomyao
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-1-4 ACN渋谷幡ヶ谷ビル2F 
TEL:03-6383-3222
営業時間:ランチ11:30~、ディナー17:30~
定休日:水曜
座席数:28席

3.ソナム|恵比寿

韓国の定番とトレンド料理を網羅したメニューも魅力

1994年に東中野でオープンし、現在は恵比寿と中目黒にも店舗を展開。オーナーは月に一度韓国へ食の現地視察へ。開店当初はカムジャタンとプテチゲの2枚看板で営業していたが、気になる料理を取り入れるうちに、チヂミだけでも9種を出すようになっていたという。タッカンマリのタレの配合や料理によって醬を替えるなど、美味しさも日々探求。

焼肉セットや鍋を含むほとんどの料理がテイクアウト可能だが、アットホームな雰囲気のなか、できたての味を楽しみたい。

ソナム/Sonamu
住所:東京都渋谷区恵比寿1-25-3
TEL:03-3445-8815 
営業時間:11:30~22:30(テイクアウトは11:45~)
定休日:無休 
座席数:70席

【特集 ゲーテイスト2024】

この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=菊池陽一郎

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