レストランを愛してやまない秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。アットホームな小体の割烹や、ライブリーな活気のある酒場をご紹介。今回は東京・中目黒の『関西煮 理 OSAMU TOKYO』。
秋元「心温まるお出汁の味におでんブームが再燃中です」
日本全国に広がる“おでん文化”。地域性が豊かで、出汁やタネにもさまざまな個性が。東京にも関西風のおでんを楽しめる店はあるが、なかでも注目は三重県の津市から東京進出を果たした『関西煮 理 OSAMU TOKYO』。店主が毎日、丁寧に仕込む関西風おでんの味が、胃の腑にやさしく沁みわたる。
秋元 おでんはちょっとご無沙汰だったのですが、ここに来て本命に出会った気分です。
見城 僕も静岡出身だけれど、おでんにはあまり縁がないな。
中田 実は僕も、あまり。
秋元 中目黒の『関西煮 理』に行くとおでんの見方が変わりますよ。ご主人がひとりで営業されているのですが、三重で30年おでんの店をやられていたそうで、お出汁のにおいをかいだだけでもう、うっとり(笑)。
見城 関東のおでんとは違う?
秋元 僕はどちらも好きですが、関西は鯨のコロ(皮下脂肪)のタネを入れるのがひとつの特徴だそうです。あとお出汁は塩味がベース。ここのお店は50種くらいタネがあって、選ぶのも楽しい。何をいただいても美味しいですが、トマトやたらこなどの変わり種も絶品。
見城 いいね。ヒデなら日本酒と合わせると思うけれど、鮨シャンならぬ“シャンでん”も意外といいんじゃないかな。
秋元 お店の名物で、トマトのおでんをのせたチーズのリゾットがあるんですけど、間違いなくシャンパンにも合いますよ。
小山 熱燗の出汁割りもいいけれど、“シャンでん”は確かに気になりますね。
見城 薫堂がデートで“シャンでん”しているのを見たら、僕が発案と思ってください(笑)。
関西煮 理 OSAMU TOKYO/Kansaidaki Osamu
店主の加藤氏はかつて歌手としてCDデビューをした経験も。“のど自慢”に加え、おでんを探求し続ける“腕自慢”とくれば、多くのファンに愛されるのも納得。シャンパンの取り扱いもあるので“シャンでん”もぜひ、お試しあれ。
住所:東京都目黒区上目黒2-16-1 リードシー中目黒3F
TEL:090-8863-2562
営業時間:18:00~21:00最終入店
定休日:2024年9月までは木曜、10月から3月まで無休
座席数:15席
料金:おでんの盛り合わせ(10種)¥2,000~
Instagram:@oden_0368
この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら