素材や器も一流の名店で修業した気鋭の料理人が独立し、新店を開業。旬の選り抜きの食材や盛りつけを通し、季節を味わう喜びに浸りたい。
季節の素材を存分に楽しめる小体な店
名店「くろぎ」で活躍した小川晴行氏が今年の3月にオープンした、おまかせ一本の小こ 体ていな日本料理店。約11品のコースは季節感溢れる先付から始まり、2品目には旬の野菜の「ごま和え」が続く。その驚くほどの香り高さは、ひと組ごとに炮ほう烙ろくでごまを煎り、すりたてのごまを使うからこそ生まれるものだ。
小川氏のモットーは、食材の美味しさを最大限に生かし、最もよい状態で提供すること。例えばお造りのスズキは、余分な水分を抜いてベストな食感を引きだすために、活け〆めした直後に昆布〆している。初秋の「季節の鍋」の主役となるハモは、その日の朝に〆たものを一汐し(塩水に漬け)、純粋な旨味を引きだしたものだ。焼いたハモの骨を鰹と昆布の出汁で炊いたスープは、まさに滋味豊か。残ったスープで作るおじややにゅうめんも味わい深く、至福の時を過ごせる。
御成門はる
住所:東京都港区芝大門1-2-2 中川ビル1F
TEL:03-6809-2502
営業時間:18:00~23:00
休み:不定休
座席数:カウンター7 席、個室2 室( 4 ~ 6 名)
料金:コース ¥15,000