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2024.08.12

“願いが叶いやすい”と神様自身が太鼓判を押す!? 東京屈指のパワースポット「大國魂神社」

生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった神仏研究家、文筆家の桜井識子さん。桜井さんがすすめる、東京都内の神社仏閣を中心としたスピリチュアルなスポットを紹介。書籍『東京でひっそりスピリチュアル』より、一部を抜粋してお届けします。

大國魂神社:仲良しの6柱の神様が祀られた神社

拝殿でご挨拶をすると、随神門の手前で見たニコニコ顔で50歳くらいの、おじさん姿の神様が出てこられました。この神様がご祭神なのでしょう。社殿の真ん中にいて、歓迎の言葉を述べていたからです。

しかし、周囲にも数柱の神様がいます。最初、その数柱は眷属(けんぞく)だと思ったのですが、どう見ても神様です。数えてみたら、全部で6柱の神様がいました。

そこで、由緒板を読んでみました。そこには律令時代に6社を合祀した、みたいなことが書かれていて、数がピッタリなので本気で驚きました。総社として創立された神社だったということです。

大國魂神社 随神門

慌ててその場で神社のホームページを読んでみたら、大國魂大神おおくにたまのおおかみという神様が初めに祀られて、のちに6社を奉祀したと書かれていました。見えている6柱の神様はすべてご祭神だということはわかりましたが、私には6柱の神様しか見えません。由緒からすると、大國魂大神も入れて7柱いるはずですが、7柱もいないのです。6柱の神様が仲良く、和気あいあいとされていました。

メインの神様は前述した、ぽってりしたお姿のニコニコおじさん神様です。

「神様が最初に祀られた大國魂大神でしょうか? 6柱の中心というか、主役のように感じられるのですが……」

「神に上下はない」

誰が上だとか、主役だとか、どの神様が偉いとか、そういう上下関係はないそうです。みんな平等だと言っていました。

由緒が正しいとすると、律令時代は遠い昔です。その頃は人口も少なかったでしょうし、6社を合わせたところで、そんなに参拝者は来なかったのでは? と思いました。そのあたりを聞いてみました。

神様が言うには、たしかに昔はここまで大規模な神社ではなかったそうです。参拝者もそんなに多くありませんでした。けれど、神様方は6柱が合祀された神社ができたことが、素直に嬉しかったそうです。つまり、現在いる神様はこの時に合祀された6柱なのです。

ここでの願掛けは叶いやすい?

参拝者は時代とともに増えていき、今はとても楽しい、みたいなことを言っていました。全員がニコニコしているのです。私が見たところ、神様方はひとつのチームのような感じで、きずなが深く、6柱で力を合わせて仕事をすることを楽しんでいます。本当に仲がいいのです。

眷属には耳のとんがった山犬がいました。狼ではありません。耳がビックリするくらいとんがっていて、シュッとした感じで座っていました。スリムな山犬です。

おじさん神様が私に耳打ちするようにして教えてくれました。

「ここでの願掛けは叶いやすいぞ」

「そうなんですね!」

「うむ」

笑顔でうなずいています。

その理由は6柱の神様が手分けをして、せっせと叶えているからだそうです。たしかに、1柱しかいない神社よりは数倍叶いやすいかも、と思いました。

友情(と言っていいのか悩みますが)を大切にし、和を尊ぶ、そのような温厚で社交性のある神様が複数いる神社です。願掛けのお仕事を楽しんでいるからか、仲良しだからか、境内にはアットホームなご神気が流れています。そのご神気を浴びてご神木もすくすくと伸びているのです。眷属も例外なくおっとりしていて、雰囲気のいい神社です。

大國魂神社 大鳥居

拝殿の左に、「人形流し」というところがあって、そこに休憩所がありました。椅子が置かれていて、自販機もあります。境内にベンチはありませんし、参道も長いので、疲れたら休憩所で休むといいです。ここでもご神気や波動はしっかりもらえます。

心が丸くなり、高波動も心地よく、心身ともに癒やされる神社です。どの神様も長い年月、修行を重ねていて力があるので、お願いはなんでもオーケーです。神様が和気あいあいなので、人間関係のお願いや縁結びには、特にごりやくがあります

この記事は幻冬舎plusからの転載です。
連載:東京でひっそりスピリチュアル
桜井識子

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