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2025.04.16
元公安捜査官が伝授。泥棒・ストーカーへ防犯対策は「挨拶」がキーワード
近年、増加しているストーカーによる悲惨な事件。彼らから身を守るには、どんなことに気をつければよいのか。『警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアル』の著者で現在はセキュリティコンサルタントとして活躍する勝丸円覚さんに、「ストーカーにつけられている?」と思ったときに役立つ対処法を教えてもらった。
ドラマ『VIVANT』はどこまで本当か?
── 勝丸さんは外事警察官として、海外でもお仕事をされていたそうですね。

身分としては、いったん警察をやめるという扱いになります。外務省に一時的に就職して、外交官という身分で日本大使館に赴任するんです。外交パスポートが支給され、不逮捕特権などの外交特権を持って活動します。
ですから、捜査権はないんですね。おもな仕事は情報収集で、もし指名手配の日本人がその国に逃げ込んできたら、逮捕をお願いするという立場になります。
── TBSドラマ『VIVANT』で、阿部寛さん演じる野崎守捜査官がやっていたような仕事ですね。
そうですね。ただ、あそこまで派手ではありません。まず目立ってはいけないですし、あんな危険なことをしたら日本国からも怒られます。ひっそりと動くことが基本です。
── ドラマでは、野崎捜査官と堺雅人さん演じる乃木憂助がともに行動しますが、公安と別班(自衛隊の秘密部隊)が一緒に仕事をすることは本当にあるんですか?
あそこは脚色が入っていますね。別班は自衛隊の組織なので、軍事情報がほしいんです。この国が日本に軍事的に侵攻するとしたらどんなことをするかという情報ですね。一方、公安は警察の組織なので、テロや犯罪の情報がほしい。ですから、情報関心がかぶることはないんです。
ただ、もし情報関心がかぶったとしたら、ああなるんだろうなと思います。たとえば、テロリストが日本に軍事攻撃を仕掛けるなんてことが起こったら、ドラマのようになるかもしれません。ですから、まったくのウソというわけでもないんです。
「挨拶」こそが最強の防犯対策
── 勝丸さんは現在、セキュリティコンサルタントして活動されていますが、私たちがストーカーなどから尾行されていると気づいたとき、どんなことを心がけるべきでしょうか。

本当に身の危険が迫っているときは、戦うとか護身とかよりも、とにかく逃げることが重要です。より明るい場所、人がたくさんいる場所、車通りが多い場所へ逃げるようにしてください。
とくに女性の場合は、ワンプッシュで110番へ通報ができるように、スマートフォンの設定をしておくこともおすすめします。
尾行されているかどうか微妙なとき、なんだかおかしいなと思ったときは、こんな方法があります。右でも左でもかまいませんので、同じ方向に3回曲がってください。1回は偶然、ついてくることはあるでしょう。2回もありえます。
でも、3回はありません。同じ場所に戻るからです。ですから、同じ方向に3回曲がって、それでもついてくる人がいたら、ストーカーか、あるいは何らかの目的を持った尾行ということになります。
そんなときは交番へ行くなり、いったんコンビニやガソリンスタンドなどに行くなりして、警察に連絡をするようにしてください。自宅に入ってしまうと場所を知られてしまいますし、ドアを開けた瞬間に襲われる可能性があります。
── 防犯対策として、他に心がけるべきことはありますか?
泥棒もストーカーも、下見を必ずします。彼らはキョロキョロしたり、怪しい素振りを見せたりしません。たいていは水道や電気工事の業者、宅配業者、ポスティング業者などに扮しています。
では、防犯対策として何をすればいいのか。それは挨拶です。すれ違ったときに顔を見て、「こんにちは」「ご苦労さま」「暑いですね」と声をかければいい。
もし泥棒やストーカーだった場合、彼らは「顔を見られてしまった」と思います。そして、「ここはやめよう」と思います。
実際、警察の取り調べで、犯人に「どうしてこのマンションを狙ったのか?」と尋ねると、「別のマンションでは顔を見られたから、声をかけられたから」という供述がよくあるんです。
── 挨拶だったら誰でも簡単にできますね。
「何やっているんですか」と、問いつめることはしないでください。逆上されると、危ないですから。さりげない挨拶でいいんです。それが防犯につながりますので、ぜひ実践してもらいたいですね。
※本記事は、 Amazonオーディブル『武器になる教養30min.by 幻冬舎新書』より、〈【後編】勝丸円覚と語る『警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアル』から学ぶスパイリテラシーを上げる必要性」〉の内容を一部抜粋、再構成したものです。
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