去る2025年10月末、ブランパンによる「ヴィルレ」の新作発表会が行われた。実機に触れて感じた新作の魅力とは?

ムーンフェイズ、インデックス、針…隅々まで徹底的にこだわる
現存する最古の時計ブランドであるブランパンは、今から290年前、スイスの村、ヴィルレで誕生した。その創業の地を冠するコレクション「ヴィルレ」の新作発表会が2025年10月末に開催された。
会場は東京駅から特急「踊り子」に揺られた先。人で賑わう観光地から少し離れた、とある場所。
創業地ヴィルレを思わせる美しい木々に囲まれたその場所は、忙しない心を整えてくれるような、静謐な時が流れている。
そんな会場でひときわ存在感を放っていたのがヴィルレの新作コレクションだ。今回は、シンプルな三針の「ヴィルレ ウルトラスリム」、「ヴィルレ コンプリートカレンダー」、「ヴィルレ デイト ムーンフェイズ」から新しいモデルが登場。会場ではひとつとひとつのモデルを心ゆくまで手に取って見ることができた。
まず目を奪われるのが、精密に仕上げられた文字盤。細かくグレインを施した乳白色のオパリンダイヤルと、サンバースト仕上げが施されたゴールデンブラウンダイヤルは間近で見れば見るほど、その深みを感じさせる。
さらに文字盤には、細部にまでブランパンの美意識が凝縮されている。
12時位置には創業者のジャン=ジャック・ブランパンのイニシャルである「JB」シンボルを採用。時針と分針は以前のモデルより細く仕上げられ、発光塗料が塗布されている。
そしてぜひ注目したいのが、ブランパンのアイコニックなムーンフェイズ。

大きな窓から顔を覗かせるゴールドムーンは、ドーム状に膨らみがもたらされ、以前にも増して存在感のある表情を見せていた。
新作のヴィルレは自身の手にとって目で見ると、その真価をより感じられるはず。ぜひ、ブランパンのブティックを訪れて、堪能してほしい。
問い合わせ
ブランパン ブティック 銀座 TEL:03-6254-7233




