2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる”活きのいい”モデルを厳選する連載「意欲的新作ウォッチ」! 第120回は、パテック フィリップの「永久カレンダー 5320」と「クロノグラフ 5172」を取り上げる。【過去の連載記事】
流行にとらわれない魅力を放つサーモンピンクダイヤル
パテック フィリップは1839年創業の由緒あるマニュファクチュールであると同時に、時計業界屈指のリーディングブランドである。昨今のグリーンダイヤルをはじめとしたカラーダイヤルのブームもこのパテック フィリップの存在なくしては、ここまで盛り上がらなかった可能性が大いにある。
今回、「ウォッチズ & ワンダーズ ジュネーブ 2022」にて、注目すべきダイヤルカラーが発表された。「永久カレンダー 5320」と「クロノグラフ 5172」に採用されたローズゴールドめっきによるサーモンピンクダイヤルは、往年のヴィンテージウォッチで見られるダイヤルカラーから着想を得ている。

永久カレンダー 5320
自動巻き、18KWGケース、径40mm。¥11,957,000

クロノグラフ 5172
手巻き、18KWGケース、径41mm。¥10,164,000
この魅力的な文字盤と、両モデルに共通するシリンジ型の時針・分針、アラビアンインデックスを備えたダイヤルデザイン、三重の段差を施したラグなどの組み合わせによって、ヴィンテージ感を一段と強める仕上がりを見せた。

ヴィンテージ感を醸し出すサーモンピンクのダイヤルカラー。

三重の段差を施したラグもヴィンテージウォッチから着想を得たものだ。
言うまでもなくパテック フィリップが目指すのは、ヴィンテージの模倣ではなく、クラシックとモダンが融合する独自の時計製造にある。このような設計思想は時計の内部構造にまで及んでいる。
永久カレンダーやクロノグラフはいずれもパテック フィリップが最も得意とする複雑機構であり、伝統を継承しながら現代の技術と向き合うことで時代に応じた進化を遂げてきた。それぞれのモデルに搭載されたムーブメントは、毎時2万8800振動による高い精度に加え、視認性に優れたダイヤルデザインを生み出す。

古き良き時代のクロノグラフを彷彿させる「クロノグラフ 5172」のデザイン。

「クロノグラフ 5172」に搭載された自社開発・製造の手巻きムーブメントCal.CH 29‑535 PS。
魅惑のカラーダイヤルに彩られた新発想のヴィンテージスタイルには、流行にとらわれない魅力が備わっている。
問い合わせ
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109