2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる”活きのいい”モデルを厳選! 連載第115回は、キングセイコーの2つのモデル「SDKA003」と「SDKS011」を取り上げる。【連載 意欲的新作ウォッチ】
懐かしくも新しいキングセイコーの限定モデルとスペシャルエディション2型が発売!
2022年2月に待望の復活を遂げたキングセイコー。ブランドの再始動にあたって、セイコーウオッチは1965年に発表された「KSK」をベースに、コンパクトなサイズ感を再現しつつ、現代の時計が持つ美観や実用性を加えることでブラッシュアップを図った。先日リリースが発表された2つのモデルは、「The Newest Classic」というテーマを体現する懐かしい雰囲気が感じられる。
1本目に紹介する“KSK” 復刻デザイン 限定モデル「SDKA003」は、限定モデルらしい意匠を凝らした逸品だ。シャンパンシルバーのダイヤルは、針とインデックスをイエローゴールドカラーにすることで華やかな雰囲気にまとめ、ブラウンのクロコダイルストラップを合わせることで温かみのあるスタイルに。
裏蓋にあるキングセイコーのロゴマークと盾を象ったイエローゴールドカラーのメダリオンや、リュウズのロゴと防水仕様の証である「W」のマーク、尾錠の特徴的なセイコーのロゴマークなど、随所に"KSK"のオリジナルモデルに通じるデザインを加えた。
手巻き仕様だったオリジナルと異なり、現行では最も薄い自動巻きムーブメントCal.6l35を採用することでケースの厚みを11.4mmにまで抑えている。
淡いパープルのダイヤルが特徴のブティック スペシャルエディション「SDKS011」。このモデルのダイヤルカラーは、キングセイコーが誕生した東京亀戸に存在した機械式工場の近くにある、1662年創建の亀戸天神社に咲く藤の花からインスピレーションを受けている。柔らかな色調のダイヤルに放射仕上げを施し、グラデーションを加えることで藤浪(風で波のように揺れ動く藤の花のことを指す)を表現した。
「SDKA003」との違いのひとつである多列ブレスレットは、新生キングセイコーのシグネチャーとも言うべきアイコン的なパーツ。鏡面とヘアラインの異なる仕上げを用いた多面構成による設計は快適な装着感を生み出す。
搭載された自動巻きムーブメントCal.6R31は、カレンダー表示機能を省くことで、特徴的な太く長い自針・分針、多面カットを施した立体的なインデックスを際立たせている。約70時間のパワーリザーブを保持していることも魅力だろう。
オリジナルへの敬意を払いつつも全く異なる魅力を提案した両モデルはともに2022年7月8日(金)の発売を予定。「SDKA003」は全国のセイコーウオッチサロンで世界限定1700本、「SDKS011」は全世界のセイコーブティックで展開される。気になる方はぜひ店舗へ足を運んでほしい。
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