2021年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる"活きのいい"モデルを厳選!連載第83回は、パルミジャーニ・フルリエの最新コレクション「トンダ PF」を取り上げる。
デイリーユースで楽しめる4つの複雑機構搭載モデル
パルミジャーニ・フルリエの卓越したウォッチメイキングを物語る「トンダ PF」は、ブランドの創立25周年を記念して発表された自社製ムーブメント軸にした複雑機構によるコレクション。外装はまるでテーラードジャケットの仕立てのように、テクスチャー、フォルム、ディテールにこだわることで、流行に左右されないスタイルを確立。これまでのトンダファミリーと同様、実用性を備えていることも特徴に挙がる。それでは、4つの主要モデルをそれぞれ紹介していこう。
すっきりと見える2針が新鮮な「トンダ PF マイクロローター」は、超薄型のマイクロローター式の自動巻きムーブメントを搭載することで、スポーティなルックスでありながらケース厚を7.8mmまで抑えている。快適な装着感があり、デイリーユースに適した1本。
唯一、ブルーダイヤルを採用した「トンダ PF クロノグラフ」は、搭載された自社製のクロノグラフ専用キャリバーPF070に合わせ、きめ細やかなデザインを披露。ダイヤルのレイアウトは、2つのクロノグラフカウンターと、6時位置にスモールセコンド、5時位置にはカレンダーで構成されている。外装の仕上げも秀逸。ダイヤル上のミニッツトラックとカウンターの輪郭には、サンドブラスト加工が施され、ダイヤルの表面と段差がないように見せている。ムーブメントの22Kローズゴールドローターは、新しいデザインを採用するなど見所満載である。
レトログラード式で日付、曜日、月、122年周期のムーンフェイズを表示する「トンダ PF アニュアルカレンダー」は、アニュアルカレンダー搭載モデルのデザイン刷新により誕生した注目作だ。ウォームグレーのダイヤルは時刻及び日付表示を読み取りやすくするために輪郭を際立たせている。他のモデルと同様、ステンレススチールと18Kローズゴールドの展開がある。
最後は、限定25本で展開する「トンダ PF スプリットセコンドクロノグラフ」。2つのラップタイムを10分の1秒単位で計時できるスプリットセコンドクロノグラフを搭載するキャリバーPF361は、ジュネーブ時計グランプリで受賞した自社製クロノグラフ専用ムーブメント「クロノール」の新しいバージョンだ。プラチナ製のケース、ブレスレット、サンブラスト仕上げのマットな質感のダイヤルは、コレクションの最上位に立つモデルに相応しい仕様である。
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パルミジャーニ・フルリエ TEL:03-5413-5745