魅力的な製品を開発するうえで欠かせないのが、C(カラー)、M(マテリアル)、F(フィニッシュ)という要素。ここにP(パッション)を加えた4カテゴリーから、今年の新作ウォッチを紹介。
A. LANGE & SÖHNE/ランゲ1・パーペチュアルカレンダー
機能を追求しながらも伝統のデザインを崩さない
アイコンである「ランゲ1」の“表示が重ならない”デザインコードを取り入れた永久カレンダーモデル。ダイヤル外周部分に月表示や閏年表示を組みこんで、機能的でありながら美しいバランスをつくり上げる。7時位置はデイ・ナイト兼用ムーンフェイズ表示。
RESERVOIR/GT ツアー ブラックスケルトン
デザインと機構、世界観を共有するレーシングウォッチ
メーターのように動くレトログラード式分針やシフト表示風のジャンピングアワー、燃料計風のパワーリザーブ表示を持つ時計。しかも2020年度のル・マン24時間耐久レースに参戦したレースカーに実際に搭載した24本を限定発売する。
CARL F. BUCHERER/マネロ ミニッツリピーター シンフォニー
目と耳で楽しむハイコンプリケーション
ついにミニッツリピーターが登場。他にはない個性をつくるため、ハンマーの打鐘(だしょう)速度を調節する「ガバナー」をダイヤル側に配置した。さらにラグを中空型にしてケースを振動させ、音色を響かせる。
PIAGET/アルティプラノ アルティメート コンセプト
究極の極薄ウォッチへの終わりなき挑戦
ピアジェが1957年に完成させた手巻きムーブメントの“2mm”という薄さを、時計全体で実現した究極の極薄ウォッチ。このモデルは、創業地ラ・コート・オ・フェの森林をイメージしたグリーンを取り入れた。
REBELLION/リ・ボルトダイヤモンド
工業的な美しさと宝飾としての美しさ
モータースポーツで培ったエンジニアリングを駆使したインハウスムーブメントを搭載。その構造美に加えて、ケースにはバゲットカットダイヤモンドをセッティング。
CREDOR/シグノ 叡智Ⅱ GBLT997
創業140周年を記念するエレガントウォッチ
ムーブメントパーツまで丁寧に手で磨き上げられたドレスウォッチ。2年間の歳月を費やして追求した瑠璃色のポーセリンダイヤルも職人の手仕事から生まれるなど、まさに工芸品のようなこだわりを貫く。
ZENITH/クロノマスター スポーツ
優れた計測マシンをさらにアップデートさせた
1969年に誕生した傑作ムーブメント「エル・プリメロ」が進化。パワーリザーブを60時間以上にのばしただけでなく、センターのクロノグラフ秒針が10秒で一周する高速仕様に。結果、正確に1/10秒の計測ができる。