90周年の記念モデルが誕生
1931年にデビューしたジャガー・ルクルト「レベルソ」は、ポロの競技中に風防ガラスが割れないように考案された反転式ケースが特徴となるレクタングルウォッチ。アールデコ様式のデザインは、90年後の今でも時計界を代表する傑作とされ、世界中で人気を博している。
優美な個性を持つレベルソだが、実はデビュー当時はカラーダイヤルが特徴で、特に人気があったのがバーガンディ。そして今、この代表色を纏(まと)った、90周年の記念モデルが誕生した。
「レベルソはジャガー・ルクルトを象徴する時計で、歴史に重きをおきながら、常に進化を続けてきました。ここに新しい要素を加えるために取り入れたのが今回のストラップです。ポロ大国アルゼンチンの皮革メーカー『カーサ・ファリアーノ』に製作を依頼。現代的でカジュアルなテイストにしたかったので、レザーとファブリックを組み合わせました」と語るのはCEOカトリーヌ・レニエ。
伝統的なスタイルを進化させつつ、歴史とルーツも語る。カラーリングとストラップによって、クラフトマンシップやポロ競技とのつながりをより深めたレベルソは、90周年の始まりを告げるにふさわしい。
90年目の歴史を切り拓くふたりのキーマン
宝飾ブランド「ヴァン クリーフ&アーペル」を経て、2018年にジャガー・ルクルトのCEOとなったカトリーヌ・レニエ(左)。「厳しい状況のなかでも、レベルソ自体の売り上げシェアは伸びています。2021年はアニバーサリーですから、大きな話題になるでしょう」。その隣にいるのは、プロダクトデザイン・ディレクターのリオネル・ファーブ。