ひつじや|山形のジンギスカン屋。イメージを劇的に覆す、くさみ皆無の羊肉

毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン(全52店)を教えてもらった。45店目は、軒先で飼育する羊肉を週に1度屠畜。注文を受けてからスライスするため、新鮮なジンギスカンを食すことができる山形県村山市にある店。

銘酒「十四代」蔵元が教えてくれたジンギスカン

ーー店主は、軒先で200頭の羊を飼育する生産者。山形県村山市にある、100%自家飼育の羊肉を扱う『ひつじや』は、注文を受けてからスライスして提供するため、くさみ皆無の新鮮なジンギスカンを食すことができる。

見城:地方といえば、ヒデの意見が聞きたいよ。最近も日本中の蔵を巡っているんでしょ?

中田:そうですね。僕の持論なんですけど、蔵元の方はその土地の美味しいものを絶対に知っているなと思っていて。

秋元:確かにそうだよね。蔵元の薦めるお店は気になるな。

中田:それで出合ったのが山形県の『ひつじや』なんです。十四代を造っている高木酒造さんが近くにあるんですけど、高木(顕統)さんに教えていただいて以来、感激して何度かうかがわせていただきました。

小山:僕も高木さんに聞いて「行きたい!」ってお電話したら残念ながら満席でした。

見城:すごいね。そんなに混んでるの? 羊ってことはジンギスカンのお店?

中田:はい。ジンギスカンとしゃぶしゃぶもあります。

小山:いいなぁ。行きたい。

見城:薫堂がそんなに焦がれるなんてよっぽどだよね。というか、そんなに羊が好きとは知らなかった。僕は、本当のことを言うとあまり得意じゃないのよ。

中田:僕もそうだったんですけど、ここの羊肉を食べてイメージが劇的に変わりました。軒先で羊を飼育していて、それを週に1度、屠畜するんですけど本当にピュアな味でよく言われる羊肉のクセみたいなのが全然ない。

秋元:羊の生産者でもあるんだ。

中田:お父さんの代から飼ってはいたみたいなんですが、息子さんが本格的に始めて、今は200頭くらい飼育していると聞きました。国産の羊肉って国内流通量の約1%未満といわれていてとても貴重なんです。当然、冷凍はせずお客さんに提供する直前にカットしているのも美味しさの理由だと思います。ジンギスカンのタレも最高です。

見城:ヒデがそこまで言うなら俺も食べられるかなぁ。そこでは日本酒を飲むの?

中田:日本酒もありますが、日本のナチュラルワインも充実していて、それを頼む人も多いそうですよ。地元への敬意や愛情を持って仕事を全うしている姿がとても清々しくて、そういうところにすごく惹かれますね。

見城:これからも地方の魅力的な料理人や生産者を教えてね。

Hitsujiya
住所:山形県村山市富並4220-15
TEL:0237-57-2862
営業時間:11:30~L.O.13:30/17:00~L.O.20:00(土曜・日曜・祝日11:30~L.O.14:00/~L.O.20:30)
休業日:火曜
座席数:テーブル24席
料金:コースは¥3,750、¥8,750
https://hitujiya-yamagata.jimdofree.com/

※現在、レストランの営業時間、休業日など記載の情報と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗へご確認ください。

Text=小寺慶子 Photograph=鈴木拓也