ナチュール・エ・サンス|鎌倉に佇む一軒家フレンチ。完成度の高い自然と感性の料理を堪能

毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン(全52店)を教えてもらった。38店目は、 冴えた感性と熟練の職人技のなせる料理を提供する、鎌倉の住宅街の中にひっそりある一軒家フレンチ。

想像を駆使した食材のマリアージュ

ーー鎌倉で愛されて17年の、閑静な住宅街で夫婦が営む一軒家フレンチ。店名の意味である「自然と感性」の通り、感性を駆使し、自然の美味しさを引きだした料理が心を打つ。シェフはフランス、ルクセンブルクでも修業。

見城:逗子に住む友人の薦めで行ったのをきっかけに、もう何回も通っています。こんな素晴らしい店がメディアに注目されていないのが不思議で堪らない。鎌倉の住宅街の中にひっそりある一軒家で、知っている人に連れていかれないと絶対にわからない店だけど。

秋元:目立ちたくないんですかね?

見城:そうかも。シェフの河窪雅秀さん自身、シャイなのか、口下手なのか、謙虚なのか、「旨いね」って褒めてもあまり反応してこないんだよ。

小山:見城さんが怖くて緊張しているんじゃないですか?(笑)

見城:マダムに「美味しいって伝えて」と言ったら「嫌です。シェフが調子に乗ってしまうので」って言われてさ。

秋元:素敵な会話ですね。

見城:まぁ素朴なふたりなんだよね。料理が素晴らしいから通っているうちにそれも馴れてきた。

秋元:見城さんの好みといえば、やはり「酸の背骨」。酸味のメリハリがあるんでしょうか?

見城:そう、酸の魔術師なんだよ。仕事も丁寧。冴えた感性と熟練の職人技のなせる料理が次から次に。スペシャリテのお菓子みたいなフォアグラのテリーヌ、旨いよ。魚もアマダイ、寒ブリ、鰆、サゴチなどの個性をうまく引きだしている。ソースやスパイス使い、付け合わせ……、食材のマリアージュは想像力を駆使してるんだろうな。そういう完成度の高い料理です。

小山:鎌倉野菜も多用されているんですか?

見城:オープン当初はウリにしていたそうだけど、今は鎌倉だけでなく、自然な味わいの完全無農薬のものを探して使っているって。

小山:ワインは?

見城:シェフの料理を知り尽くしたマダムがペアリングで薦めてくれます。馬肉の時には日本酒を出してきましたよ。

中田:へぇ、興味深いですね。それにしても見城さん、隠れ家系が多いですね。誰と行くんですか?(笑)

見城:鶴岡八幡宮を抜けていく道程もいいんだ。恋人とか、家族と行くのにも最適ですよ。

アイアンの照明やアーチが優美なインテリア。友人宅に招かれたような心和む雰囲気のなか、ゆったりと食事を楽しむことができる。

Nature et Sens
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下3-6-39
TEL:0467-61-3650
営業時間:11:30~L.O.13:30/17:30~L.O.20:00
休業日:水曜
座席数:26席、個室なし
料金:コースはランチ¥3,500、ディナー¥7,500~
http://nature-et-sens.net

※現在、レストランの営業時間、休業日など記載の情報と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗へご確認ください。

Text=藤田実子 Photograph=鈴木拓也