PERSON

2024.09.04

「学校でも、会社でも、プロでも…組織は同じ感覚になることが重要」J1町田・黒田監督のマネジメント論

青森山田高校サッカー部の名将・黒田剛がプロへ。たった1年で前年15位だったFC町田ゼルビアをJ2優勝へ、さらに、2024年はJ1で大躍進中。Jリーグ参戦後初、待望の書き下ろし『勝つ、ではなく、負けない。 〜結果を出せず、悩んでいるリーダーへ〜。』の一部を再編集してお届けする。第9回。

「組織マネジメント」の重要性

セットプレーについてはいろいろな見方があるかもしれません。

サッカーというのは限られた時間内に得点を取り合う競技です。ましてやプロであれば勝負事に妥協など一切ありません。そんななかで我々にとってセットプレー(ロングスローを含め)は絶対的な武器となっています。

これは攻守において世界でも重要視されていますし、リスタートコーチを置いているクラブも多くあるくらいですので、勝負の明暗を分けると言っても過言ではないほど重要なものと捉えています。

自分たちの意図するサッカーを志向するのもサッカー、相手に意図するサッカーをさせないのもサッカー、様々な考え方や戦術、戦略があるからサッカーは面白いのです。

J1リーグではこれまで使われてこなかったロングスローも攻撃の手段としてとても有効に機能しています。今後、対戦相手も研究を重ね対策することで、お互いに切磋琢磨し、J1リーグはさらにレベルアップしていくと感じています。

良い思考や良い習慣こそが、日々の行動を変え、個人や組織を成長させる

サッカーチームに限らず、どんな組織でも結果を出すためには、「組織マネジメント」の重要性が挙げられると思います。

それは選手、社員、部員、メンバーなどにとって有効なものでなくてはなりません。組織の一人ひとりが「やり甲斐」や「生き甲斐」を持って、生き生きと活動できていることが最適です。

組織の一員であることとその責任を自覚させ、常に著しい成長と活性化を促していくことが「生きた組織」の有効な導き方となるのです。

学校組織であろうと、会社組織であろうと、プロ組織であろうと、人と人とが繫がっている以上、同じ感覚になることが重要だと思っています。私のこれまでの結果や実績も、ここが大きなポイントになっているのだと思います。

私の思考や方法論、習慣は一貫しています。良い思考や良い習慣こそが、日々の行動を変え、個人や組織を成長させます。極端にいえば、これ以外には自分の人生を変える術はないとも考えています。

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