22万部を突破した『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。今回は、お客さんが「何にお金を出すのか」を徹底的に検証してきた西野さんが、10年前から言ってるけど、一般的にはまだ知られていない、エンタメ界での生き延び方について。音声メディア「voicy」で配信されている「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)。西野さんが、誰よりも「お客さん」を観察していることが分かるはず。 ■連載『革命のファンファーレ』から『夢と金』とは
【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】
今日は【次の時代のトレンドは「役割」】というテーマでお話ししたいと思います。
第121回 次に爆発するエンタメは間違いなく、「あなたが必要だ」と言ってくれて、お客さんに役割を与えてくれるエンタメです。
イベントチケット「スタッフになれる権」が一番最初に売れた
今日も、どこかの学者が喋った話の引用じゃなくて、僕が実際に現場で見た話を皆さんに共有したいと思います。
結論から先に言っちゃうと、「今、一番売れるのは役割」といったところです。
これに関しては僕のことを応援してくださっている方なら、もう10年以上前から聞いている話だと思うのですが、それこそ10年前とかに「皆、作り手になりたがってんじゃないかな?」と思って、イベントチケットを安い順に「B席」「A席」「S席」「スタッフになれる権」で出したところ、「スタッフになれる権」が一番最初に売れたんです。
その当時は、頭を使うのがチョット苦手な方々から、「働かせた上に、お金を取るなんて、詐欺だー!」という批判コメントがたくさん来たのですが、それに対しては、丁寧にBBQ場とかキャンプ場とか、イチゴ狩りとか、プラモデルのリンクを貼って「つまり、これのことですか?」と返信したりしていたのですが、いずれにせよ、「お金を払って、作りたい(発信したい)」というニーズは確かに確認できました。
繰り返しますが、これは10年前の話です。
エッフェル塔で個展をやる時も、「エッフェル塔の個展の設営ができる権」を販売したのですが、それも即完だったんですね。
これに対しても、やはり、考えることがチョット苦手な人達は、「お金を払って働くなんて、西野に洗脳されているに違いない」と批判していて、西野を悪者にすることによって、時代のニーズの変化に目を向けることができていなかった。
でも、まぁ、普通に考えて、みんな「いいね」が欲しいし、フォロワーを増やしたいし、大人になってからの友達を作れるなら作りたいじゃないですか?
それには「発信」は必要不可欠で、「良い発信をさせてくれる箱」のニーズが上がるのは、SNSが始まった日から決まっていた未来だと思います。
いろんな問題が解決して、多くの人が...
そんなこんなで、先日、幕張メッセでおこなった『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』ですが、大トリを務める『バンドザウルス』のダンサーになれる権を(躍りが苦手なオジサン限定で)5万円で販売したところ、45枠が即完だったんです。
幕張メッセのステージに立つ機会なんて基本的には一生無いから、皆、ここぞとばかりに手を上げたんです。
これ、面白いのが、ステージに立つ人(出演者)が5万円を払っていて、お客さんが「大人=5500円、中学生以下=500円、未就学児=無料」という、逆転現象が起きているところです。
役割が多い方が値段が高くなっているわけですが、10年前に比べて、ここが遥かに強くなっている印象を受けます。
考えられる理由は、10年前は「承認欲求を満たしたい」の一本だったのに対して、今は、それに加えて「いろんな問題が解決して、多くの人が役割を失ってきている」というのがありそうです。
言い方を変えると、「この世界に自分は必要なんだ」と思える機会が減ってきている。
なので、この記事をお読みのエンタメ屋さんは絶対にココを押さえておいた方がいいです。
次に爆発するエンタメは間違いなく、「あなたが必要だ」と言ってくれて、お客さんに役割を与えてくれるエンタメです。
これは間違いない。
これを詐欺や宗教という言葉で片付けるのは、愚かにも程がある
僕は今も国内外で講演会をしているのですが、講演会の主催者さんって、やたら「オリジナルTシャツ」を作りたがるんです。
ぶっちゃけ、素人のオジサンか、素人のオジサンの友達がデザインした「オリジナルTシャツ」なんて要らないじゃないですか?
たくさん売れるものでもないから、ロット数も少なくて、単価も高くなりますよね。
講演会の予算が無駄に膨れあがっちゃう。
それを見て、「なんで、そんなもの(自分達を苦しめるもの)をワザワザ作っちゃうのよ」と思っていたのですが、たぶん、違うんです。
あれは「利益を出すこと」が目的ではなくて、「作ること」が目的なんです。
普段、そんなもの作れないから、お金を出して作りたいんです。
先日、幕張メッセで踊ったオジサンダンサーズさん達が個々で連絡を取り合って、打ち上げをしたそうです。
そして、「次回のオジサンダンサーズの募集はいつなんだ?」と鼻息をフンフン鳴らしていたそう。
これは明らかに人間のニーズの変化であって、これを詐欺や宗教という言葉で片付けるのは、愚かにも程があるので、そんなヤツは、ちゃんと頭に栄養が行き届く食生活を心掛けるといいと思います。
お知らせ! 幕張メッセで開催された『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』のオンライン配信チケット販売中
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お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
11月25日(土)に鹿児島、
11月27日(月)に愛知、
11月29日(水)に沖縄、
11月30日(木)に岐阜、
12月11日(月)で群馬、
12月18日(月)に宮城でそれぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報
よろしくお願いします。
西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。
●国内最大となる、約4万人の会員数を誇る有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)「西野亮廣エンタメ研究所」はこちら。
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■連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』とは
猛烈な勢いで仮説・検証・実行・改善を繰り返し、多彩なプロジェクトを成功させてきた西野亮廣さん。20万部突破した『夢と金』の著者でもあり、現代の日本において、ビジネスパーソンがベンチマークすべき人物の筆頭といえる西野さんの“今”をお届けする連載。