各メンバーの約1年にわたるソロをメインとした活動を経て、2023年、2月1日にニューシングル『STARS』が発売となった三代目 J SOUL BROTHERS。さらなる高みへと向かう、彼らの第二章とは――。今回は、ØMIのインタビューをお届けする。
ジャケット ¥341,000、中に着たジャケット ¥410,300、パンツ ¥249,700（すべてアン ドゥムルメステール／コロネット TEL：03-5216-6524）、他スタイリスト私物
ストーリーをもとにエンタメを作ることが好きだと気がついた
2022年はソロとしてツアーを周り切り、オーディション「iCON Z 〜Dreams For Children〜」ではガールズグループをプロデュース。登坂広臣からØMIとアーティスト名を改め進んだソロでの日々は、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEでの活動にも影響を与えた。
「プロデュースやマネジメントしていく立場になると、アーティストとしての断片的な視点だけではなく、経営者的な目線も必要になります。久しぶりの三代目の活動になった今回、どうグループが動くべきか、目指すもの、コンセプトを考えるところから携わらせてもらいました」
「The Land of Promise」というキーワードから展開される2023年2月からのツアー。その言葉もまた、ØMIがたどりついたものだった。
「2年ほど前までは僕らは全員で『さて、曲どうする？ ツアーどうする？』と一斉に考えていたのですが、先にコンセプトがあったほうが創作しやすいのではと。だから今回は先にこの言葉を見つけておいたんです。作詞の際、参考になるものはないかと聖書を見ていてこの言葉が目に止まったんですよ。メンバーもファンも集まる約束の場所、という気持ちで選びました」
結成から12年、ヴォーカリストとして楽曲を引っ張るだけでなく、クリエイティヴでもグループをまとめて導く役割を担うようになった。
「プロデュースをやるようになってストーリーをもとにエンタメを作ることが好きだと気がついたんです。あとは情景を思い浮かべたり、未来を想像したり、そういうところからキーワードやアイデアが出てきます。僕はグループ、そしてこのアーティストとしての活動が永遠にできるとは実は思っていません。限りある時間だと考えた時、どう進んでいけばいいか、常にイメージして、どう動くべきか考えているんです」
それぞれのメンバーがソロ活動に注力した2022年の1年間。他のメンバーの仕事を複雑な思いで見ていたという。
「メンバーのステージは、同業として見てしまいますから、100％楽しむことはできないですよね。なるほど、こうするのか、だったら俺はこうしたい、そういう思いが溜まっていって2月からのツアーで発散するんです。日々考えていたすべてが企画になるんですよ」
エンタテインメントを俯瞰して見るようになったØMIの、クリエイターとしての新たな姿がこれから証明される。
ØMI
1987年東京都生まれ。ヴォーカル。2021年に自身がプロデュースするプロジェクト『CDL entertainment』を本格始動させ、2022年にはソロで2回目となるアリーナツアーを敢行。LDHが主催するオーディション「iCON Z 〜Dreams For Children〜」では審査員を務め、合格者からガールズグループをプロデュース。
