各メンバーの約1年にわたるソロをメインとした活動を経て、2023年2月1日にニューシングル『STARS』が発売となった三代目 J SOUL BROTHERS。さらなる高みへと向かう、彼らの第二章とは――。今回は、ELLYのインタビューをお届けする。
グループの魅力をわかりやすく届ける。それが僕のやるべきこと
「白いご飯って好きですよね? 一生涯嫌いになったりしないですよね? 僕にとってダンスや歌はそういうもの。12年間やってきて、やっぱり好きだなって思うんですよ」
デビューして12年、今思うことは。そうたずねた際に、ELLYはこう答えた。パフォーマンスをすることが好きでしかたない、そこに何の疑問も迷いもない。それこそが自身の大きな強みだと知っているように。
「グループでの曲決めの時も、自分がいいと思ったものは、たとえみんなが『?』という顔をしていても自信を持って推し進めます。強引なわけではもちろんありませんが、僕のダンスは迷いを振り切るような攻めるスタイルですから、グループにもそういう力を与えるのが僕の役割だと思っているんです」
どんな組織にも強い推進力を持つ、エンジンのような存在は必要不可欠だ。ELLYはその役割を自ら買って出る。
「僕は、何をやっていてもグループの広報みたいな気でいるんですよ。ソロではラッパーとして活動していますが、ラップが好きな人たちに向けても、ダンスが好きな人たちに向けても、ほら、三代目ってすごいだろ、見てみてよ! っていう気持ちで。なるべく世の中の人に、グループの魅力をわかりやすく届ける。それが僕のやるべきことなのではないかなと」
一方で曲作りでは、職人気質のこだわりも持ち合わせる。
「曲を作る際、聞く環境を変えて何度もチェックします。できたものをクルマの中で聞いてみる、ヘッドフォンしてジムで聞いてみる、部屋のオーディオで聞いてみる。いろいろな人がいろんな環境で聞くものですから、その中にあってどう聞こえるか、というのを現場で確認しながら最終調整していきます」
ELLYは続けて言う。「曲作りにもダンスにもルールがあるわけではない」と。ただ「好きだ」と強く惹かれたほうへ吸い寄せられるように向かうのだと。
「好きなことを仕事にすると、難しいこともある、と言う人もいますよね。でもさっき言ったように、白いご飯が好きっていうのは一生変わらないでしょう。そのレベルで僕はダンスが、仕事が、グループが好き。だから何歳まででも続けられる気がするんです。少なくとも、マイケル・ジャクソンが踊っていた歳までは、踊っていようって決めているんです」
仕事を好きでい続ける。この基盤が決して揺るがないから、その表現も止まることはない。