各メンバーの約1年にわたるソロをメインとした活動を経て、2023年2月1日にニューシングル『STARS』が発売となった三代目 J SOUL BROTHERS。さらなる高みへと向かう、彼らの第二章とは――。今回は、NAOTOのインタビューをお届けする。
運命共同体のように互いに寄り添い、高めあっていく
「運命共同体として、人生を共有している感覚」――ちょうど1年前に行われた本誌のインタビューで、結成から10年を経た三代目 J SOUL BROTHERSをこう表現していたNAOTO。2022年は自身が手がけるファッションブランド『STUDIO SEVEN』のディレクションと並行して、ドラマや舞台に出演するなど、ソロとしても大いに活躍。今回、三代目を牽引する柱のひとりである彼がまっ先に口にしたのは、デビュー以来変わらずに応援してくれるMATE(ファン)たちへの熱い想いだった。
「10周年をひと区切りとして2021年に集大成的なライヴを開催することができ、その次の一手として2022年11月にオープンしたのが、三代目のオフィシャルファンクラブです。応援してくださる方々とより密接なつながりを作っていくことで、そこから三代目の第二章が構築されていく。メンバーそれぞれの人生とMATEの皆さんの人生が、運命共同体のように互いに寄り添い、高めあっていくイメージができつつあります」
2023年2月18日の静岡を皮切りにスタートする全国ツアー『STARS―Land of Promise―』は、ステージと客席の距離が比較的近いアリーナ会場がほとんど。ここ数年、全国のドームを満員御礼にしてきた三代目が、敢えてコンパクトなアリーナ会場を選択した意図はなんなのか。それを問うと、NAOTOはこう続けた。
「コロナ禍の影響でまだまだ遠くまでライヴに行けない方々が全国に多くいるなかで、僕たちが各地を回り、皆さんの近くに行くことで、三代目の第二章の最初の1ページ目を一緒に作っていけたらという思いがあるんです。アリーナならではの距離感だからこそ、僕たちの熱だったりパフォーマンス力だったりが、ダイレクトに伝わるんじゃないかと。今回は豪華なセットは極力控えてシンプルにする予定です。フィジカルを最大限に駆使したパフォーマンスで直球勝負するのが僕らの原点で、強みでもありますから。なので今回はなおさら三代目らしさが色濃く浮かび上がるライヴになると思います」
デビュー以来、7人それぞれの個性が際だつパフォーマンスで数々の偉業を成し遂げてきたからこそ、三代目がより進化していくためのモチベーションの維持が課題だと、改めて意欲を滲ませるNAOTO。常にプロフェッショナルな目線でグループを俯瞰する頼もしいリーダー像は、2023年から再始動する新たなフェーズでも健在だ。