PERSON

2022.07.12

実業家 ラムダン・トゥアミが敬愛する経営者

師匠か、恩師か、はたまた目をかける若手か。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿をご紹介。連載「相師相愛」第71回は、ライバルであり、家族のよう。佐々木 進が語る、ラムダン・トゥアミはこちら【過去の連載記事】

実業家 ラムダン・トゥアミが語る佐々木 進

共通の知り合いに紹介いただいたのが、佐々木さんと知り合ったきっかけです。当時はお互いに若く、もっと引き締まったボディでしたね(笑)。

同じ業界だし、仲間や家族も共通の知り合いが多く、ライバルであると同時に、家族や従兄弟のような感覚で付き合ってきました。ブティックマネジメントやスタッフへの教育・配慮など、店をやる上で同じような悩みも抱えています。学ぶところがたくさんあり、一緒に何かをしてみたいと思える人。それこそ以前オーナーを務めていた総合美容専門店ビュリーの日本進出も、一緒にやりたかったくらいです(笑)。

今日は佐々木さんが手がけた白金台の複合商業施設「ビオトープ」での対談ですが、初めて来た時にはびっくりしました。カフェがあって、洋服も植物も売られていて、思わずカシミヤのコートを2着買ってしまいました(笑)。都心なのに田舎に着たような感覚になれるというコンセプトがいい。こんな空間をつくり出す佐々木さんを、とても尊敬しています。

お客さんに来てもらうというのは、とても難しいんです。私は1000以上の細かな部分まで詳細に考えて、店舗を作っています。私と仕事をするのは、大変だと思います。でも、小さなことを積み重ねていかないと、結果は生まれません。チームが大きくなり過ぎると、細かな点まで見られなくなる。詳細までこだわりたいので、今は一人で動くことが多くなりました。

まだまだ人生の時間があるので、佐々木さんとは、いつか何か一緒にやると思っています。老人ホームを一緒にやる、なんてのもいいですね。佐々木さんが音楽を選んだり、私が石鹸をプロデュースしたり。そんな話なら、1日中、語り合えます。

佐々木 進が語るラムダン・トゥアミはこちら

右:ラムダン・トゥアミ、左:佐々木 進

Ramdane Touhami(右)
1974年フランス生まれ。2014年にパリの総合美容専門店「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」を復活。世界で人気のブランドに。’21年LVMHに売却。

Susumu Sasaki(左)
1965年東京都生まれ。米国留学後、サル・インターナショナルで国内外のショー演出などに携わる。’89年ジュン入社。2000年から現職。

過去連載記事

TEXT=上阪徹

PHOTOGRAPH=太田隆生

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