眠りにこそ、仕事の効率を最大化する秘密が隠されている。結果を出し続けるビジネスパーソンにその睡眠術を訊いた! 【特集 睡眠力革命はこちら】
“朝の顔”に求められる上質な睡眠
朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』で天気予報を伝える、気象予報士で俳優の片岡信和氏。朝3時半起床、5時にテレビ局に出社し、天気図を整理する生活になり2年だ。
「寝るのは22時頃で睡眠は5〜6時間ほど。俳優の仕事は、夕方の撮影もあり、どうしても安定して6時間以上眠るのは難しい。だったら質を極めようと眠りについて勉強しました」
あらゆる睡眠本を読み漁り、なかには軍人が戦地でどう身体を休めるかという論文までチェック。多くの睡眠術を身につけ、移動中など寝づらい場所での睡眠にも活かされている。
「寝たまま、または座ったままで深呼吸を連続10回。いっさい他のことを考えずにやるのは、結構難しいんです。けれど力を抜いて集中できるようになれば、どこでもストンと眠れます」
日々オリジナルのストレッチを考え、身体を鍛える片岡氏らしく、快眠にも身ひとつで挑む。
「朝日を浴びるとセロトニンが分泌され、幸せホルモンがでます。セロトニンが適切にでれば、質の良い睡眠に欠かせないメラトニンが夜間に作られるので、毎日浴びるようにしています」
朝が早いためどうしても日中眠くなることもあるが、もちろんその対処法もバッチリ。
「その場合は濃いコーヒーを飲んで30分だけ眠る“コーヒーナップ”をします。コーヒーの覚醒作用は30分程で効いてくるので、飲んですぐ眠れば、30分以内に気持ちよく起きられます」
気象予報士になる前は、夜型で、風邪をひきやすかったが、朝型になってからは健康そのものだという。
「眠いと100%の仕事はできません。そして1日は24時間しかない。人生を全力で生きるため、睡眠を学び、とことん効率的に利用していきたいです」
俳優/気象予報士
片岡信和
1985年東京都生まれ。2006年芸能界入り。’20年テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー(毎週月〜金 あさ8時放送)』のお天気キャスターに。著書に『かたおか気象予報士の毎朝10秒! 楽しく「お天気ストレッチ」』(幻冬舎)がある。