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2022.04.29

【西野亮廣】「失敗」は大した罪じゃなくて、「失敗を隠すこと」が重罪──連載「革命のファンファーレ2」Vol.40

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話したことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

今日は「新社会人がルールチェンジに苦戦している件」というテーマでお話ししたいと思います。

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

第40回 変化の時代にあるのは、極端なことを言うと、「不正解か、改善か?」

西野亮廣

「失敗」は大した罪じゃなくて、「失敗を隠すこと」が重罪

少しヘビーな話ですが、たぶん、これが現実なので、受け止めていただけると嬉しいです。

僕は、「いつも同じ人と仕事をする」というよりも、仕事柄、いろんな人と仕事をさせていただくんです。
ジャンルも、年齢も、本当に幅広く。

なので、どういう人が仕事ができて、どういう人が仕事ができないのかを、あるいは、どういう人をチームに招くとマズイことになるのかをよくよく知っているのですが…むちゃくちゃシンプルで「そりゃそうだろ」という結論なのですが、「嘘をつく人」や「誤魔化そうとする人」がチームにいると、かなり面倒なことになります。

で、ここがポイントなのですが、「嘘をつく人」に比べて、「ミスをする人」がチームに与えるダメージというのは、そこまで大きくありません。

「嘘をつく人」や「誤魔化そうとする人」が、なぜ、嘘をついたり、誤魔化したりするかというと、「ミスを隠そう」という意識が働いているからだと思うのですが、もっと具体的に言うと、「罪の重さを間違って捉えている」というところだと思うんですね。

「失敗する」と「誤魔化す」の二つだと、チームとしては、圧倒的に「誤魔化す」の方が罪が重いのにも関わらず、「失敗したら怒られるから(信用を失うから)、誤魔化そう」という判断をしてしまう人がいる。

これが学校教育の最大の失敗だと思っているのですが、現代チームにとって大切なことは「失敗しないこと」じゃなくて、「問題点を秒速で洗い出して改善すること」なんですね。
なので失敗を隠されてしまうと、失敗するポイントが見つかるまでに時間がかかって、その分、改善が遅れて、チームの損失に繋がるんです。

交通事故を少しでも減らす為に「どこが事故多発地域なのか?」ということを知りたいのに、事故ったことを隠されてしまうと、またそこで誰かが車に轢かれてしまうんです。
なので、「失敗」というのは大した罪じゃなくて、「失敗を隠すこと」が重罪なのにも関わらず、学校というのは「正解教育」というか、「正解至上主義」で、「失敗」が重罪になってしまっているので、多くの人が「失敗」を隠そう隠そうとしてしまう。

僕がいる世界では、この「失敗を隠そうとする人(誤魔化そうとする人)」が、もれなくいなくなるのですが、たぶん、これは今、どの業界でも同じことがいえると思います。
学校で教わるのは「正解か、不正解か?」という考え方ですが、変化の時代にあるのは極端なことを言うと、「不正解か、改善か?」です。
「失敗しました」と報告があっても、「そりゃそうだよね。誰もやったことがないんだから、どこが躓くかも分からないもんね。で、どこで躓いたか教えて。次からは、そこで誰も躓かないように改善しよう」というだけの話なんです。

これに対して、「失敗した? ふざけるな! ペナルティーだ!」というのが学校的な考えです。
僕は、よく「失敗は構わないけど、嘘をついちゃダメだよ」とスタッフに言うのですが、それでも、嘘をついたり、誤魔化したりするスタッフっているんですね。
当然、それが癖になってしまっている人がチームにいたら、問題の改善が遅れるので、チームからは秒で外れてもらうのですが、問題は、その人が「失敗>誤魔化す」と捉えてしまっていることですね。

つまり、本人的には保身のつもりで誤魔化していると思うんですが、それは保身でも何でもなくて、そもそも無罪だったのに、わざわざ自分で重罪にする作業なんです。
「人として嘘をつくな!」という話をしているわけではなくて、「学校と社会のルールの違いを把握して、もっと合理的に生きろ」という話をしています。

社会では、嘘をつかずにソッコーで報告した方がいい

そして、この春から新社会人になられた方も多いと思うので、これは分かっておいた方がいいと思うのですが、たとえば、「あなたが何か失敗をしてしまいました」と。
でも、上司からすると、新社会人に「その類の失敗」をされることが初めてじゃないんです。
ということは、つまり、「その失敗をしてしまった時の、その場の思いつきの言い逃れ」も、上司からすると初めてじゃないんですね。
「はい。それで証拠隠滅に持っていくパターンね」という。

「嘘」や「言い逃れ」が通用する時の条件は、相手も、その「嘘」や「言い逃れ」を初めて受ける場合のみ。です。
その「嘘」や「言い逃れ」を、かれこれ100回ぐらい繰り返されている相手に対して、その「嘘」や「言い逃れ」というのが絶対に通用しないんですね。
「もう、そのパターンは分かったから、とっとと躓いたポイントを教えてよ。そして、はやく改善に向かおうよ」というのが上司です。

幼稚園から、大学ぐらいまで、基本的には、ず〜っと同い年の子達と暮らしてきたから、ある失敗を経験するのは、自分も初めてなら、相手も初めてで、だから、「言い逃れ」が通用するケースがあったのかもしれませんが、社会はそうじゃないんですね。

10歳上、20歳上の人達と一緒に働くのが社会です。
なので、嘘は絶対に通用しないということと、1秒でバレる嘘をついた時の「ああ、コイツ、嘘をつく人間なんだ」という信用の失いっぷりは半端ないので、ミスをした時は、嘘をついたり、誤魔化したりせず、「ここで躓いてしまいました」という報告をソッコーでした方がいいです。
その報告の速さは、改善を求めているチームにとっての財産なので。
ここは、学校教育と全く違うところなので、新社会人の皆さんや、変化の激しい時代に社会人として生きる方は、覚えておいてください。

明日まで!!「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」アーカイブ参加者、ついに1万1800人突破!

コチラはすでにアーカイブ配信となっているのですが、「キンコン西野と学ぶオンライン勉強会『DAO』って何?」の参加者が1万1800名を突破しました。
コチラは、ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、
技術に詳しくないスタッフ、そしてお客さんにわかりやすく説明する。
ビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会となっております。
内容は、ビットコインをはじめとして、ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめた(復習した)あと、「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。
仕組みを学ぶための勉強会ですので、「儲かる」とかそういう話は一切ありません。
我らが世界のNISHINOが絶妙な生徒をしております。
西野の相槌の上手いこと上手いこと(笑)
このあたりも注目です。
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!
チケットは800円です。
参加ご希望の方は、「キンコン西野 DAO」で検索してみてください。

キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会「DAOって何?」※儲け話はありません

そして、お知らせもう一つ。

お知らせ!「【教えて西野先生】親子で学ぶ! とっても大切なお金の話2022」の参加者2300名突破!

5月21日の20時から開催するオンライン勉強会『【教えて西野先生】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話2022』の参加者が「2300名」を突破しました。
僕は、自分で会社を起こして、資金繰りをして、作品や商品を作って、売って、従業員を雇って…という活動をしているのですが、この活動は「お金」の問題と常に隣合わせなんです。
そして、そこでは「お金の勉強をしていない人の弱さ」を見る。
お金の勉強をしていない人が、自分や、まわりの人達を不幸にしていく様を、まざまざと見るんです。
でも、どうやら学校では今後もまともに「お金教育」をする気配がない。
今年からは高校の家庭科の授業でやるらしいですが、「そもそも誰が教えるの?(教えられるの?)」という問題がある。
「まさか、投資をしたことがない先生が『投資のイロハ』を教えるわけじゃあるまいな」…という。
やっぱりこのあたりの心配は拭えないので、今回、久しぶりに手を挙げてみました。
こちらはFacebookグループを使った勉強会になるので、参加者の方の声を拾いながら、授業を進めて行きたいと思います。
アーカイブは6月30日まで残りますので、当日参加できない人でもお楽しみいただけます。
参加料金は「800円」です。
参加ご希望の方は『BASE 煙突屋』で検索してください。

【教えて西野先生】親子で学ぶ! とっても大切なお金の話2022

よろしくお願いします。

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員170万人、興行収入24億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映決定、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。

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TEXT=西野亮廣

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