180億円をかけた3年にわたるメットライフドームの大規模改修を終え、3月8日にお披露目された埼玉西武ライオンズの本拠地、メットライフドーム。チームの大黒柱、外野手の栗山 巧選手(37)は、2000本安打にリーチをかけ、今シーズンに懸ける思いはひとしおだ。そんな栗山選手がイチオシする、超VIP席に潜入! 前編はこちら。
球団関係者やメディアスペースまるごと移設により、VIP席誕生!
改修前は14種類だった座席は、28種類とバリエーション豊富になったメットライフドーム。野球ファン以外も思わず球場に足を運びたくなるような、さまざまなシーンに合わせた席を用意した。なかでも栗山選手がゲーテ読者にススメるのが「アメリカン・エキスプレス・プレミアム™ラウンジ」だ。
プレミアムラウンジが作られたのは、実はこれまで球団関係者やメディア席のあった関係者以外立ち入り禁止の区域。しかし、プレーが一番見えやすく臨場感も抜群で、ファンにこの角度からの野球を体感してもらいたい! と、関係者のスペースをまるごと別の場所に移設してVIP席として誕生させた。これまで立ち入ることが出来なかった、まさに幻の席。内装もラグジュアリーで特別感満載なラウンジになっている。栗山選手のイチオシは、483人同時収容可能なバックネット裏の「プレミアムエキサイトシート」。いわゆる砂かぶり席だ。(アメリカン・エキスプレス・プレミアムエキサイト™️シート:1人¥17,500〜)
「この席は、野球が一番見やすい角度だと思います。半地下にあるので、僕たちプレーしている方から見ると、ちょっと目線が下がる感じになるんです。あの角度から見る野球は、本当に迫力があります。生の試合の音や刺激を間近で体感してもらいたいです」
砂かぶり席の「アメリカン・エキスプレス・プレミアムエキサイト™️シート」に加え、「ブッフェエリア」「バーエリア」の3エリアから成るVIPエリアは、広さ約1,000㎡と12球団一の広さを誇る。200インチのプロジェクター1台に、65インチのモニターは27台も設置されている。捕球音や打球音を集音する高性能なサウンドシステムを導入していて、モニターで観る野球中継も迫力満点。空調の完備された室内でも、臨場感たっぷりの試合を体感できるのは快適極まりない。
フードメニューが充実、元選手の”ヴィーガン料理店”も
球場を囲むように飲食エリアが並び、スポーツバーや地元埼玉のご当地グルメ店などが軒を連ねる。新たにオープンしたクラフトビール専門店では、8種類の厳選したクラフトビールに、応援旗をイメージしたスクエア形のピザを堪能できる。
「飲食店の列に並びたくない」という方には、パソコンやスマートフォンから事前予約できる球場弁当、スマ弁がオススメ。選手がプロデュースした個性豊かな球場弁当で、栗山選手考案の「巧御前」や、おかわり君こと、中村選手プロデュースの「剛也の串かつ弁当」など全16種類。野球選手らしいボリューミーな内容で、全種類制覇したくなる。
一方、外食でもヘルシーな食事を食べたいというニーズにぴったりなヴィーガン料理も登場! ライオンズでプレーしていた米野智人氏が手掛けるので、健康が気になるファンも安心だ。メニューは、ドリンクや軽食のすべてが動物性食材を使わず、植物性のヴィーガン仕様。米野さん自身、30歳を過ぎたあたりから疲れが取れにくくなったと感じて食事を見直したことがきっかけという。店舗では、自身で効果を感じた食材を使ったソイチキンやオーツミルクを使ったスムージーなどが並ぶ。
2000本安打へ、チームの勝利へ、歩みを進めたい
今回、私服で生まれ変わったメットライフドームを回ってくれた栗山選手。「新鮮な気持ちで、外から自分たちの”仕事場”を見つめることができ、気持ちも引き締まりました」と笑顔を見せた。
180億円をかけた改修は、チームにとっても勝負どころ。2000本安打にリーチをかけた栗山選手としても、特別なシーズンとなるだろう。
「ファンのみなさんにもすごく期待して頂いて、このまま頑張って、2000本安打達成の節目のシーズンにしたいと思っています。この新しいメットライフドームで、僕自身も新しい一歩を踏み出せるのはすごく嬉しい気持ちです。何とかその記録に向かって、チームの勝利に向かって、一歩ずつ歩みを進めていきます」
多様な試みが行われたメットライフドームの大規模改修。栗山選手の活躍、チームの躍進、そしてボールパーク化による集客の変化……。さまざまな視点から大注目の埼玉西武ライオンズ。大興奮間違いなしの今シーズンは、球場に行かなきゃ損!