アスリートもビジネスパーソンもコンディションを保てる人が結果を出す
「吉田さんの理論的なトレーニングは今までとは違うアプローチで衝撃的でした」(シンシナティ・レッズ 秋山翔吾)
ーー五輪メダリストから、EXILE、トップ経営者までを指導する話題のトレーナー吉田輝幸氏。最短で最大の効果を出す、ビジネス×トレーニング論は注目を集めている。メジャーリーグ(MLB)で活躍する秋山翔吾選手もそのトレーニングを支持するひとりだ。
吉田 秋山選手の身体をチェックして感じたのが、不具合や痛みを抱えながら、根性で乗り切ってきたんだろうなということ。だから、まずは1シーズン通じていいコンディションでグラウンドに立てる身体をつくろうと。
秋山 吉田さんの指導法は、今までやってきたものとは違うアプローチで衝撃的でした。まずは身体の状態を細かく分析し、目的を明確にし、その目的を達成するには何をすべきかを理論的に説明してくれる。それまでと同じような動きでも、なんのためにやるのかが理解できると、取り組み方が変わりますね。
吉田 身体づくりもトレーニングも、第一にすべきはゴール設定と現状把握。そのうえで、目的達成のための計画を立てて実行し、評価し、成果が出なければ改善する。ビジネス同様、PDCAを回しながら行うべき。
秋山 吉田さんのアドバイスで、特にバッティングへの影響が大きかったのが、「骨盤を立てる」ということ。前は腰を反らせるイメージでいたので正反対の動きでしたけど、吉田さんの話を聞いて、なるほどと思いました。
吉田 骨盤を立てると自然とお尻が引き締まり、腹筋にも力が入る。こうした身体の中心にある大きな筋肉こそが重要なんです。特にお尻の筋肉は、歩く、走る、止まるといった動作を司る股関節と深い関係がありますから。お尻の筋肉を正しく使えるかどうかがパフォーマンスを左右するといってもいい。
秋山 実際、吉田さんの指導を受けた年に最多安打(216本)の日本記録を出すことができて。
吉田 身体が正しく使えるようになればさらに力が発揮できるとは思っていましたが、秋山選手は僕の予想以上に速いペースで進化していて、今ではメジャーリーガーですもんね。シーズン中もしっかりトレーニングを続けているからだと思います。
秋山 自分に必要なのは何かが理解できたから、自主的に取り組めたんだと思います。それに、身体に関する知識がついたおかげか、最近はトレーニングを通して自分の調子のよし悪しが判断できるようになったし、どう調整すればいいかもわかるようになりました。野球は、シーズン中はほぼ毎日試合があるので、「昨日は50点だったけど、今日は100点」ではなく、コンスタントに調子を維持しないといけない。シーズンを通して勝負できるようになったのは、吉田さんと出会えたおかげだと感謝しています。
吉田 現状を分析し、必要なことを取り入れて、常にいいコンディションを保てる人が結果を出せるんだと思います。それは、アスリートだけでなく、ビジネスパーソンにも必要不可欠。トレーニングによって身体が整い、身体を正しく使えるようになると、ホルモン分泌が促されるなどしてメンタルも整いますし。
秋山 僕も、身体のべースができたことが自信につながり、バッティングにより集中できるようになったと感じています。
吉田 ベースが整った今は、いわば仕こみが終わった状態。これからまだまだ伸びるはず。
秋山 そう言っていただけるとモチベーションが上がります。あとは結果で応えられるよう、頑張ります!
「効率的なトレーニングによって身体もメンタルも整います」(フィジカルトレーナー 吉田輝幸)
『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』
吉田輝幸著 幻冬舎刊 ¥1,300
五輪メダリストから、EXILE、トップ経営者までを指導してきた著者の、最短で最大の効果を出すビジネス×トレーニング論がわかる最新刊。道具なしで家でもできる34のトレーニングも収録。動画に飛べるQRコードつき。