PERSON

2020.01.04

【EXILE黒木啓司】焼酎文化の継承と革新に挑む宮崎県の黒木本店──連載「九州太鼓判 啓印」Vol.7

宮崎出身の黒木啓司さんが九州各地を回り、九州が誇るさまざまな魅力を全力で深掘り。黒木さんの太鼓判(=啓印)を押す!

EXILE黒木啓司の九州太鼓判

老舗酒蔵の若社長、新しい焼酎開発に挑戦!

日照に恵まれ、豊かな緑と水を誇る宮崎県児湯郡。明治18年に創業した黒木本店は、地域に根ざして自然循環農法にこだわった焼酎造りを続け、「橘」「中々」「爆弾ハナタレ」「百年の孤独」など、生みだした銘柄の数々は全国で親しまれている。

尾鈴山蒸留所での麹の製造風景。温湿度を管理し、人の手で丁寧に麹を育てる。

尾鈴山蒸留所での麹の製造風景。温湿度を管理し、人の手で丁寧に麹を育てる。

「先代が築いてきた歴史や精神を引き継ぎながらも、今の時代でしかできないことをやりたい」と話す黒木信作さん(32歳)は、銘柄の醸造法をアレンジしてひと味違う限定版を造ったり、焼酎原料だけでなく野菜やハーブの栽培も行うなど、伝統を活かしつつ新しいものを柔軟に生みだそうとする気鋭の若社長だ。

現在は"町の蔵"黒木本店で継承した昔ながらの焼酎を、"山の蔵" 尾鈴山蒸留所で時代に合った革新的な焼酎を造っている。

左から「㐂き六ろく」「百年の孤独」「球」。黒木本店では、味はもちろんのことネーミングやラベルにもこだわった焼酎11銘柄を製造している。尾鈴山蒸留所では「山ねこ」「山猿」「山翡翠」の3銘柄のほか、ウイスキーやスピリッツなど焼酎以外の蒸留酒の製造にも挑戦中。

左から「㐂き六ろく」「百年の孤独」「球」。黒木本店では、味はもちろんのことネーミングやラベルにもこだわった焼酎11銘柄を製造している。尾鈴山蒸留所では「山ねこ」「山猿」「山翡翠」の3銘柄のほか、ウイスキーやスピリッツなど焼酎以外の蒸留酒の製造にも挑戦中。

「オリジナルを尊重しつつ、新しいことに挑戦する姿勢は、EXILEのメンバーとして僕も共感します。それに、異なる食材がコラボすることで新しい味が生まれるように、分野を超えて人が手を取り合うことで、思いがけない化学反応が起きる可能性もある。僕はNINEWORLDSでの出会いを通じて、九州の人と人をつなげる"ハブ"のような役割を担えるようになりたいと思っています」(啓司さん)

黒木本店
住所:宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋776
TEL:0983-23-0104
http://www.kurokihonten.co.jp

TEXT=田村千夏

PHOTOGRAPH=谷口智彦

HAIR&MAKE-UP=藤原早代

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