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2019.02.16

本田圭佑「本気で世界を平和にしたい、世界から貧困をなくしたい」【本田思考。1】

サッカー選手兼監督兼投資家兼起業家・本田圭佑は、言葉を使うことで、自らをインスパイアし、 世界にサプライズを起こす。その脳にはどんな 言葉=「本田思考」が隠されているだろうか。

keisuke_honda

「僕の本業はサッカー選手じゃない」

現役の選手でありながら、カンボジア代表の実質的な監督をつとめ、さらに投資家でもあり、起業家でもある。本田圭佑の耳には、「本業に集中しろ」という声も届くのだという。

「そういう人に言いたいですね。僕の本業はサッカー選手じゃないですと。そもそも本田圭佑の本業は、本気で世界を平和にしたい、世界から貧困をなくしたいと思っている人間・本田圭佑。だからやりたいと思ったら、2足でも3足でも草鞋を履きますし、政治的なことでもちゃんと言いますよ」

“そもそも”自分は、何者なのか。”そもそも”なぜサッカーをやっているのか。”そもそも”サッカーではなぜ勝たなければいけないのか……。本田の頭のなかには、常に”そもそも”という言葉があるのだという。

「何をやるにもまずそこから考えて、自分が納得してからスタートします。大切なのは自分自身の動機であり、ものごとの本質。若い時は勢いでスタートして、あとから思考が追いつくようなことがありましたが、そうすると時間が無駄になることが多い。”そもそも”を考え、自分の真ん中を決めることで、迷わず進むことができるんです」

思考し、それを言葉にする。彼はそのために自宅にホワイトボードを設置しているそうだ。

「昔から手を動かして字を書くことで考えがまとまるんです。メモやノートも使いますが、最近はホワイトボード。そこにバーッと自分が考えたことを書いて、それを写真に撮ってスタッフとシェアしたりしています」

自分を見つめ、さまざまなチャンネルから世界とつながり、コミットメントする。本田圭佑の”そもそも”には、未来が隠れている。その思考や彼なりの言葉の定義に連載企画として迫る。

keisuke_honda

2月15日、Aリーグ19節ウェリントン・フェニックスFC戦で後半途中出場。ケガから復帰2戦目で今季6点目となるPKを決め、サポーターからの声援にサムアップポーズで応える。Licensed by Getty Images

ラグジュアリーとは「時間×空間の質」

Luxury 【不可算名詞】豪華、ぜいたく

ラグジュアリーとは、「時間×空間の質」だと思います。僕にとっては、自分が好きな人たち、家族や仲間と一緒にいて、楽しくご飯を食べながら夢や未来について語り合う時間や空間が一番ラグジュアリーです。

僕、バーベキューが好きなんですよ。みんながワイワイ言いながら楽しんでいるのを、少し離れた場所から見ているのが楽しいし、平和を感じることができます。そこにおいしい酒があれば、それこそ最高にラグジュアリーやなぁと感じます。

今、僕が一番好きなのは、3000円くらいの赤ワイン。これまでに高いワインもいろいろ飲んできましたけど、よくわかんない(笑)。結局、この3000円が一番おいしいんです。大事なのは、どんな仲間とどんな時間を過ごしているか。それさえあれば、安い酒でもおいしくなるんです。
 
21歳で日本を出るまでは、ラグジュアリーって高価なモノを持ち、いいもの食べて、いい酒を飲むことだと思っていました。でも海外に出て、いろいろな現実を目の当たりにして考え方が変わりました。

一番衝撃的だったのは、2010年のワールドカップ南アフリカ大会の時にチームで現地の孤児院を訪ねたこと。彼らの多くが大人になったら犯罪をおかしてしまうという話を聞いて本当に悲しくなった。生きるために盗む。欲望のままにレイプをする。それが人を殺めることに発展することも珍しくない。彼らは、教育を受けられないから善悪や罪悪の意味すら学んでいないんです。

海外に行くと、自分がいかに恵まれた環境で育ってきたかがよくわかります。当たり前のように食事があり、教育をさずかり、サッカーをしてきました。でも南アフリカの孤児たちは、教育どころか靴すら与えられず、裸足で走り回っている。ここから目を逸らしたらあかん。見て見ぬふりはできひんと思い、アクションを起こすことを決意しました。

今、僕の仲間は、手の届く範囲にしかいません。でも僕と同じようなことを考えている人、僕が好きだと思える人は世界中にいるはず。まだ知り合っていないその人たちと、どんどんつながって仲間になる。平和のため、貧困をなくすため、彼らと語り合い、アクションを広げていきたい。それが実現できれば、今以上に上質な時間と空間=ラグジュアリーを感じることができるんでしょうね。

COMPOSITION= 川上康介

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