限界を知らない男、モノ、コト――過剰なモノを愛し続けたゲーテ編集部が贈る特集「最上級事典2023」。妥協を知らないゲーテ流の最上級とは何か。今回は、フィンランドのラップランドに開業した、北欧・北極圏で初となる5つ星リゾート「オクトラ」を紹介する。【特集 最上級事典2023】
北極の大自然のなかでオーロラと夜を過ごす
フィンランド最北部、北緯66度33分以北の北極圏に広がるラップランド。夏には24時間太陽が沈まない白夜が訪れ、冬は一日中太陽が昇らない極夜が続く。一年の大半が雪に覆われ、生活にも旅行にも過酷な地だが、冬季に出現する神秘的な光の芸術“オーロラ”を求めて訪れる旅行者は後を絶たない。
ラップランドに開業した「オクトラ」は、北欧・北極圏で初となる5つ星リゾート。300ヘクタール超の広大な森の中に、遊牧生活を送る先住民族サーミの人々が避難所として使うラーヴを模した山小屋風の宿泊棟が建つ。客室はプライベートロッジとヴィラの2タイプで、合計わずか12室。特別感とともに貴重な時間を過ごせる。全客室に地熱暖房システムと薪サウナが設置され、滞在は快適。
地元産の食材を用いたバーベキュー、スノーシューで雪原を進むネイチャーウォーキング、トナカイとの触れ合いなど魅惑的なアクティビティが尽きない。
そしてクライマックスはなんといっても、客室の床から天井まで広がるガラス窓から望むオーロラ。漆黒の空に現れる波打つ光のカーテンの美しさに、ただ言葉を失うばかりだ。
Octola(オクトラ)
客室:貸切ロッジ1棟(6室、4室)、ヴィラ1軒
料金:€10,640