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2023.01.05

軽井沢ランチのあとに泊まる「ホテルインディゴ軽井沢」は、サウナ後のモヒートとシャンパンが最高だ

いま勢いのあるライフスタイル系ホテルブランドといえば「ホテルインディゴ」。2022年2月にオープンした「ホテルインディゴ軽井沢」も、すでに幅広い世代から支持されている。軽井沢でサウナ付きホテルを探している人にもイチオシだ。

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満腹後にひと休みしたいサウナ付きホテル

近年、美食の街としてさらに人気を高めている軽井沢。新幹線で東京駅から約1時間で着く気楽さもあって、ランチ目的の日帰りという話もちらほら聞く。

しかし、満腹でお酒も入ったら帰るのが億劫になるのは言わずもがな。ランチの余韻に浸ったまま、気楽なホテルで寛ぐのもいいプランだ。そんな旅にぴったりなのが、2022年2月に開業した「ホテルインディゴ軽井沢」。なぜなら、スタイリッシュな空間に加え、サウナを備えるホテルだから。

筆者が先日ここを予約した決め手もサウナだった。軽井沢行きのきっかけは、「Restaurant Naz」。贅沢ランチのあと、身体を軽くするためにサウナのあるホテルを探していたところ、「ホテルインディゴ軽井沢」が価格的にも条件があった(スタンダードルームで当時は2万円台、現在は3万5000円〜)。

日本で「ホテルインディゴ」に泊まったことがなかったのも大きな理由だ。軽井沢の他には箱根強羅と愛知県の犬山有楽苑にあり、2023年秋には渋谷での開業も決まっている。

元からイメージのよいホテルブランドだった。地域を表すウィットのあるデザインにカジュアルな空気感、使い勝手のよいディテールなど、4つ星ホテルの理想型という印象。特に「ホテル インディゴ シンガポール カトン」がお気に入りだ。ラクサが美味しく、ルーフトップのプールから眺める下町の景色も味がある。内装やアメニティはプラナカン文化全開でとてもかわいらしい。

現在、世界各地に開業予定も含め254軒を展開する急成長ブランドであり、どの都市でも宿泊料金が高すぎないため、出張をちょっと楽しくする宿としてもちょうどいい。

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軽井沢駅からクルマで約5分、プリンス通り沿いに立つ「ホテルインディゴ軽井沢」。

インディゴは地元系ポップな空間造りが上手い

ランチを終えて15時半に「ホテルインディゴ軽井沢」へチェックインした。木の立体アートのようなエントランスを抜けると、ロビーには暖炉を囲むラウンドソファがある。そこに腰掛けてウェルカムドリンクをいただきながら客室キーを受け取るのだが、居心地がよく、つい客室に行くまで20分ほどのんびりしてしまった。

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窓を大きくとり、光がきれいに入るロビーラウンジ。

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地元の人たちにも愛用されて賑わっているレストラン「KAGARIBI」。

なお、夜にはロビーから見るレストラン「KAGARIBI」が美しい。レストランの光が水面に反射してとても幻想的なうえに、店内の食事風景が手前に張った水に反射して、2倍の賑わいを感じる。やっぱり食事と会話を楽しむ人たちのムードが一番空間を華やかにすると思った瞬間だ。

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ロビーの外壁の柱が水面に映って絵になる。

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中庭の「焚き火ラウンジ」はホットワインなどのオーダーも可(季節によっては休止)。

ロビーと客室を結ぶアプローチも気持ちがいい。そこから見たロビーの柱が写りこんだ水盤もきれいで、エントランス横に張られた水も含め、このホテルは反射をいかした空間づくりが上手だ。庭の中を通り、横目には焚き火。あとで焚き火の前でぼーっと佇みたい感情に駆られる。

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ウッド調で温かみのあるデザインの「スタンダードキング ガーデンビュー」(32㎡)。

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バスルームの鏡が大きな円形でフォトジェニック。

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クローゼットに用意されているのは外で羽織るための館内着。

泊まったのは最も手頃な「スタンダードキング ガーデンビュー」(32㎡)。全客室にバルコニーが付き、クローゼットをあえて見せる造りにしているので客室は実際の面積よりも広く感じる。

ベッドボードやソファに差し色を効かせたほどよくポップな空間で、壁には軽井沢在住の木版画家のアート、棚にはブリキ製のクラシックカー。軽井沢はクラシックカーが集合するイベントが定期的に催される地でもあるので、さり気なく土地柄が表されているのだ。

大浴場に行く前に、満腹を解消するためロビーラウンジで少々仕事。館内で提供されるコーヒーはフランスの「ベルヴィルコーヒー」で、このホテル用にブレンド・焙煎してもらっていることもあって仕事が捗る。そうしてお腹が落ち着いてきた頃、楽しみにしていたサウナに向かった。

サウナ後にカロリーをとり戻したくなるダイニング

大浴場は脱衣所からさっそくお洒落で気分が上がる。数種類のタオルに基礎化粧品が揃い、5つ星ホテルの快適さ。洗い場の両サイドが板で区切られているのも気が利いている。

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男女ともに1名ごとの化粧台とシンクがある更衣室。

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8名ほどが入れる男性用ドライサウナ。

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サウナの前には広々とした水風呂を設置。

90度のドライサウナに18度の水風呂、42度の炭酸泉風呂、外には41度の半露天風呂と外気浴の椅子を用意。サウナはドライサウナで乾燥が強いが身体は比較的はやく温まる。

何より外気浴スペースの澄んだ空気と風が気持ちよく、地方サウナの醍醐味を感じられる。露天風呂からヒノキの香りが漂い、嗅覚からも癒やされる。サウナを3セット楽しんで十分にととのうと、もう小腹が空いてきた。一杯目に何を飲もうか、そこが楽しみだ。

きちんとしたホテルでサウナに入るメリットは、風呂上がりのお酒が大充実であること。実は宿泊前から元々「キンプトン新宿東京」で飲料マネージャーをしていた安藤修さんがこのホテルに移ったと知っていた。外苑前のフレンチ「オルグイユ」でソムリエをしていた方でもあり、お酒のラインナップへの期待がもてる。

20時頃に薪火イタリアンの「KAGARIBI」へ向かい、安藤さんにお会いした。サウナ後の一杯としておすすめを聞くと、答えはふたつ。シャンパンの「Palmer & Co Rosé Solera」かシングルモルトの「Aaarn Barrel Reserve」を使ったモヒートだ。どちらも魅力的なので両方オーダー。まずはモヒートを飲み、次にシャンパンをいただいた。

先ほど大浴場でヒノキの香りを楽しんだと思ったら、ここのモヒートでは樽が香る。シトラス系のニュアンスとミントの清涼感も相まって最高の一杯だ。シャンパンは果実味のなかに繊細なスパイスの香りがあって奥深い。サウナ後で味に敏感になっているのか、お酒でもととのってしまう。テラス席で飲んでいたからなおさらだ(ストーブもある)。

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グラスシャンパンは一杯¥2,900〜、Arranのモヒートは¥1,600。

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信州産牛のハンバーガーはフライドポテトとサラダ付き。パティ​[​130g​]​¥3,200​、[​200g​]​¥3,900​。​

夕食に選んだのは信州産牛のハンバーガー。パティは200gを選ぶこともできるので、ステーキのような満足感があり、さらにベーコンも入って嬉しいほどに肉肉しい。そうなれば赤ワインを飲みたくなるわけで、安藤さんに委ねて出てきたのは「信州たかやまワイナリー メルロー&カベルネ」。

薪焼きで香ばしさもあるパティとその肉汁が、まろやかなタンニンと合う。ブリオッシュ生地に近い自家製バンズが肉の旨味を引き立て、すべてのバランスが完璧。サイドのポテトフライも美味しく、サウナで消費したカロリーをここで一気に摂取するのも上等だ。

翌朝に再びサウナに入り、鳥のさえずりを聴きながら外気浴。1泊で2回大浴場に行けば、宿泊の満足度が2倍は上がるだろう。

「ホテルインディゴ軽井沢」では、日常の延長にあるご褒美といった時間を過ごすことができる。海外のスーパーラグジュアリーなホテルにも憧れるが、ここのような等身大の上質は、目先の仕事へのパワーチャージになるからやめられない。

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「KAGARIBI」の総料理長・古村和也さんは銀座「ラ・ベットラ」や「グランド ハイアット 東京」の「フィオレンティーナ」で腕をふるっていたシェフ。ここでは長野の野菜や肉を多用した薪火イタリアンを提供する。

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朝食ビュッフェの注目はフレンチトースト。この一品のためにホテル内併設のベーカリーでブリオッシュを毎朝焼いている。

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薪火の炎で一気に焼いて旨味を閉じ込める肉塊がおすすめ。添えられた野菜も薫香をまとい美味しい。骨付き信州豚の薪グリル(2〜3人前)¥6,800。Tボーンステーキなどもあり。

ホテルインディゴ軽井沢
住所:長野県北佐久郡軽井沢大字長倉字屋敷添18番地39
TEL:0267-42-1100(代表)

TEXT=大石智子

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