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2023.04.10

新卒社員のうちから知っておくと得するお金のこと

お金とは何か、投資とは何かを考える。連載「アフターコロナのお金論」とは……

アフターコロナのお金論 アフターコロナのお金論

未来を見据えて、お金を「稼いで、削って、増やす」

4月。日本中の企業に一斉に新卒社員が入社する時期です。今までの学生生活から社会人生活へと大きくライフスタイルが変わるので、最初の数ヶ月はその変化に慣れるまでに辛さもあるかもしれません。

ABCashにも今年も新卒社員が入社しました。金融教育を志す若者たちです。入社式の祝辞で、あるイソップ童話の話をしました。

昔々、世界中を旅する人がいました。その旅人がレンガ積みをしている職人が大勢いる村を訪れたときのことです。「何をやっているのですか?」と職人に質問すると、ある職人はこう答えました。「見てわからないか。毎日毎日レンガをひたすら積んでいるのだよ。暑い中で疲れるし、手も傷だらけになるし大変だ。でも仕事だから辛くても今日も明日もレンガを積むしかない...」。そして、またある職人はこのように答えました。「私は歴史に残る、偉大な大聖堂をつくっているのさ」。

同じ仕事をしている職人であっても、このふたりはみえている世界の色が全然違っていると思います。そしてきっと後者の職人の方がプライドを持って仕事をしているので品質の高い丁寧な仕事ができ、その結果出世もしていくことでしょう。

仕事は生活のためにお金を稼ぎたいからやっている、という考えはひとつの真理ですが、それだけでは仕事はつまらなくなり、愚痴や不満に溢れることもあるでしょう。仕事は人生の大半の時間をしめるものになりますので、大切な自分の人生を愚痴と不満に溢れたものにしてしまうことになってしまいます。

お金を稼ぐことはとても大切ですが、仕事の意味=大義・志というものを忘れないように仕事をすることで、世界が違った色になり、出世もして結果的にもっと稼ぐことができるようになります。

新卒の時に夢描いていた「大義・志」というものがあったかもしれません。でも日々が忙しくなると、人間はついつい忘れてしまうものです。でもその時の気持ちはずっと忘れてはいけないんだなと新卒社員を見ながら改めて思いました。初志貫徹です。

これからの時代は、日本は世界的に見ても経済的に苦しい状況になってきます。だからそこも見据えて、お金を「稼いで、削って、増やす」ことを若いうちから取り組んだ方がよいでしょう。

日本では人類史上最大の少子高齢化に突入しています。1950年頃は日本の平均寿命は約60歳でしたが、近年では約85歳にもなりました。そしてこのまま医療の発展は続きますので100歳を超える日もそう遠くはありません。人生100年時代です。漫画の『サザエさん』では、波平さんは54歳、フネさんは52歳(※諸説あり)、サザエさんは24歳。今の時代の年齢と比較するとどれだけ時代が急激に変わったかわかると思います。

そしてさらに少子化も進んでいます。日本の出生数はついに約80万人を割って戦後過去最低です。戦後あたりの出生数は約250万人でしたから、今はその頃と比べて新しい人口が約1/3に減っているのです。こういう数値からも、年金は厳しくなる未来が予測できますし、我々現役で働く世代の日々の社会保障負担がますます大きくなります。私もミレニアル世代ですが、私たちの将来は定年が70歳、80歳になってもおかしくないのです。

だからそこを見据えて若いうちから「稼ぐ」スキルを身につけておくことは非常に重要です。リスキリングという方針を政府も打ち出しています。

このリスキリングは学び直し・学び続けるということですが、そこで私が重要と考えるのは、これからの時代で求められる領域のスキルを身につけることです。未来を予測し、そこから逆算して、今どの仕事をするのか? 何のスキルを身につけるのか? を見極めるのです。

未来を予測するための簡単な情報収集法

それではお金のトレーニング。

これは私もやっていますが、未来を予測するための簡単な情報収集の方法があります。それは何でしょうか?

答えはありきたりで申し訳ないですが、新聞を読むことです。私も新卒の頃は新聞を読む習慣がなかったので、新卒同期数名で毎朝新聞読み会をやって強制的に習慣化していました。経済の流れをキャッチし続けることで、どんどん未来を予測することができるようになります。インプット量が足りないと未来予測はできません。またもうひとつ方法があります。それは国の方針を追うことです。

知り合いの経営者が、政府のだす方針の資料すべてに目を通していると言っていて、私は大変驚きました。そのくらい国の方針は未来を予測する上で非常に大事なのです。金融教育も2022年夏に国家戦略に制定されましたので、私もそこについての政府関連資料は詳しく読みこみました。

金融教育・リスキリングなどが政府の重要方針としても日々ニュースになるなかで、去年から国会に呼ばれることも増えてきました。国会議員と未来に向けての意見交換をさせていただいております。そのなかで私がお金・仕事を考える上で重要だと伝えているのが、①人生の目的地を決めること、②金融資本・人的資本に投資して選択できる力をつけることのふたつです。そして①は特に大事です。最初に書いたイソップ童話の話と同じですが、目的地の描き方次第で人はワクワクもするし、辛くもなります。活力が湧くかどうか決まります。6000キロ移動しましょう! だとほとんどの人は辛いと感じると思いますが、同じ6000キロの移動でもハワイにいきましょう! だとワクワクする人もきっと多いはずです。

4月から新卒社員として社会人になったみなさんには、たった一回の人生、どんどん挑戦して欲しいと思います。そして本気で挑戦すればするほど、仕事は面白くなってきます。

薩摩藩に古きから伝わる評価すべき人の順序という考えがあります。「一、何かに挑戦し、成功した者」「二、何かに挑戦し、失敗した者」「三、自ら挑戦しなかったが、挑戦した人の手助けをした者」「四、何もしなかった者」「五、何もせず、批判だけしている者」

どういう人になるか、どういう人生になるか、それは自分の考え方ひとつで決まるのです。人生の目的地を描いて、そこに向けて金融資本・人的資本に投資して、自分の人生を自分で選択して後悔なく歩んでいって欲しいと心から願っています。最後に、新卒社員の皆さん、ご入社おめでとうございます!

■連載「アフターコロナのお金論」とは……
お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営する児玉隆洋氏が、コロナ後のお金と資産運用についてレクチャー。お金とは何か、投資とは何かを考える。

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過去連載記事

児玉隆洋/Takahiro Kodama
1983年宮崎県生まれ。大学卒業後、サイバーエージェントに入社。Amebaブログ事業部長、AbemaTV広告開発局長を歴任。2018年、海外に比べて遅れている日本の金融教育の必要性を強く感じ、株式会社ABCashTechnologiesを設立。代表取締役社長に就任。2019年、すごいベンチャー100受賞、スタートアップピッチファイナル金賞。著書に『未来のお金の稼ぎ方 お金が増えれば人生は変わる』がある。

ABCashについて

TEXT=児玉隆洋

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