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2021.10.20

「アメリカ初のビットコインETF承認の意味とは?」ABCash児玉隆洋

新型コロナウイルスにより、多くの人がお金について真剣に考えたはずだ。先行きが見えないなかで、今後どうお金と付き合い、増やしていけばいいのか。この連載では、お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営する児玉隆洋氏が、コロナ後のお金と資産運用についてレクチャー。お金とは何か、投資とは何かを考える。 アフターコロナのお金論34回。

個人投資家にもチャンス到来

アメリカのSEC(証券取引委員会)が、ビットコインに連動したETFを承認する見通しだとアメリカの複数メディアが報じて、世界的なニュースとなりました。

そして2021年10月。ついにその承認が正式におり、アメリカで初の事例となったのです。これは歴史的な一歩と言えるでしょう。過去数年間にわたり、いくつもの資産運用会社がビットコインに連動するETF申請をしてきましたが、今までひとつも承認されたものはありませんでした。

「でもビットコインって、今でも個人で買えるのでは? 何が歴史的なのだろう?」と思われた方もいるかもしれません。その答えには、まずETFを知ることから始まります。

早速、お金のトレーニング。そもそも「ETF」、何の略でしょうか。

答えは、Exchange Treded Fundです。日本語に訳すと上場投資信託という意味です。

ETFは通常の投資信託とは違っていて、上場しているため、株式投資のようなイメージで投資を行うことができます。つまりビットコインを直接購入したり保有することなく、個人がETFを通じて暗号資産の成長性に投資することができるのです。

また、ビットコインETFが期待される大きな理由として、ETFにすることでビットコインの扱いが、より便利になるからだ言われています。それは、ETFにすることで手軽に分散投資できたり、取引所でリアルタイムに売買を行えるというメリットがあるからです。

ただ、これまでのETFの審査は非常に厳しく、アメリカのSEC(証券取引委員会)は、ビットコインなどの暗号資産に対して、申請を何度も却下してきた背景があります。

それは、価格操作や詐欺に利用される可能性の大きさから、ETFの承認がなかなかできなかったのです。だから今回のビットコインETF承認は世界中に大きなインパクトを与えました。

それでは、お金のトレーニング。今回のアメリカ初のビットコインETF承認のニュースをうけ、ビットコインの価格は2021年10月16日、半年ぶりに高値を記録しました。それはいくらだったでしょうか?

答えは、約6万ドル。日本円で約700万円、過去最高値を記録しました。

世界最大の市場であるアメリカで承認されたことで、世界市場全体にも大きな期待感がうかがえます。ただ、アメリカでは初となるビットコインETFですが、世界をみてみるとすでに承認されている国もあるのです。

まずはカナダ。2021年2月、カナダの資産運用会社「パーパス・インベストメンツ」が、ビットコインETFをカナダ規制当局から承認されています。そしてこれがビットコインETF、世界初の承認事例となります。

カナダの他には、2021年2月にバミューダ証券取引所でビットコインとその他5銘柄がETFの承認を受けて取引開始されました。投資企業はブラジルのHashdexという企業で「Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF」という名称でETFを提供しています。

暗号資産のETFが承認されることで、暗号資産に対する信用が高まります。

なぜなら、ETFに承認されるためには取引システムの透明度の高さ、顧客保護などのセキュリティが十分でないといけないからです。審査は非常に厳しいのです。

だからETFに承認されたものは、それだけで一定の信頼をえられるのです。今まで、ビットコインなどの暗号資産に興味はあるけど、なかなかふみ切れなかったという方もいると思います。

暗号資産ETFが承認されたことで、今までよりも手軽に暗号資産への投資をすることができるようになります。セキュリティ面などの信頼感もこれから更に増していくことでしょう。

そして日本。日本でのビットコインETFの取り扱いですが、現在は国内で取り扱っている取引所はまだありません。ですが、現在もアメリカ、カナダ、バミューダ以外のさまざまな場所で、暗号資産ETFの申請も行われているため、その世界的な普及はますます進むと予想されます。

世界はテクノロジーの急速な進化により、今まで想像もしなかった形へと「お金」も急速に進化していきます。

そして、そのテクノロジーの進化によって便利で豊かさも増していますが、その反面リスクやデメリットも当然あります。

だからこそ大事なのは、メリット・デメリット・リスクなどについて、正しい知識を身につけ続けるスキル、そして自分の頭で判断していくスキルです。

何が自分にとっての資産形成でベストなのか、最後は自分で見極めることのできるスキルが求められる時代になってきているのではないでしょうか。

Takahiro Kodama
1983年宮崎県生まれ。大学卒業後、サイバーエージェントに入社。Amebaブログ事業部長、AbemaTV広告開発局長を歴任。2018年、海外に比べて遅れている日本の金融教育の必要性を強く感じ、株式会社ABCashTechnologiesを設立。代表取締役社長に就任。2019年、すごいベンチャー100受賞、スタートアップピッチファイナル金賞。趣味はサーフィン。

ABCashについてはこちら

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