地球上のラグジュアリーホテルは行き尽くした……。そんなあなたにお薦めするのは、ずばり宇宙ホテル。幼き頃に映画でみた世界が今、現実のものとなろうとしているのだ。壮大さは桁外れ、金額も桁外れ。6つ星ホテルも霞む真のラグジュアリー空間を体感しに出かけてみては? ゲーテ11月号は、宇宙の最新事情を網羅した完全保存版!
宇宙ホテル01:人類初の高級宇宙ホテル
Voyager Station by Orbital Assembly Corporation
2027年の宿泊開始を目指す人類初のラグジュアリー宇宙ホテルが「ボイジャーステーション」。回転式のステーションに24基のモジュール(20×12m)を配置。最大400名が宿泊でき、居住空間には遠心力で人工重力を発生させ、地上の6分の1の微重力を体験できる。スイートルームは3泊で約5億円~。ヴィラなら長期滞在も、別荘としての購入も可能。レストランやバー、ジムも併設される。
宇宙ホテル02:モジュール契約でホテルにも! 火星まで飛ばせる居住棟
LIFE Habitat by Sierra Nevada Corporation
「Large Integrated Flexible Environment」、略して「LIFE」はNASAとの契約により、宇宙探査居住空間として実験的に打ち上げ予定の居住モジュール。布製で、打ち上げ後に宇宙で膨らむ構造だ。モジュールは3階建てで、レンタル契約を結べばホテル利用や長期滞在のほか、宇宙での実験や製造、撮影にも使える。運営するのはシエラネバダコーポレーション。
宇宙ホテル03:ISSのベテランが手がける宇宙滞在の新モジュール
Axiom by Axiom Space
ISSの引退に伴い、新たに民間資本の宇宙ステーションを建造、運営予定のアクシオムスペース社は、3年以内にISSにドッキングする居住棟を打ち上げる予定だ。居住棟はホテルとして機能し、内装はフィリップ・スタルクがデザイン。パノラマ窓つきで、クリーム色のパデッド壁やLED照明など、高級感溢れるつくりになっている。宿泊料は1名あたり10日間で約55億円。