今やInstagramをはじめVlogなど、自分発信でラフに情報を発信する人が増加。同様に、雑誌を出版する出版社もSNSをはじめとした動画制作は必須事項となった。今回、個人用はもちろん、プロ仕様にも適していると定評のあるポケットサイズのジンバル「DJI Pocket 2」を使ったみた。その実力やいかに!?
超コンパクトなのにテレビと同じ4K撮影が可能
現在発売中のゲーテ5月号の表紙を飾ったのはあの百獣の王、武井壮さん。スチール写真のみならず、舞台裏を撮影することで、武井さんの仕事人としての魅力を多角的に表現することが目的だった。アウトプット先は、ゲーテ公式SNSであるInstagram、Twitter、Youtube。まずは、完成したYouTube用動画をお見せしよう。
動画編集を加えていることはさておいて、質問者である私が片手でポケットサイズのジンバル「DJI Pocket 2」を持って、ひとりで撮影したもの。当然武井さんに話しかけて、その答えに反応をしたりしているので、手も動いてしまっているが、物理的な3軸ジンバルを搭載しているので、ご覧の通り、ほとんど手ブレしていないことがお分かりいただけるだろうか? 手持ちレベルなら、手ぶれに強いことを実感した。これはひとりでVlogを撮影するにしても購入の決め手になる点だろう。
次に特筆すべきは、音声の良さだ。ハウススタジオですぐ近くには道路や線路があるが、クリアな音となっている。本体の正面・裏面・左右の全方位にマイクが付いているのでその現場の没入感も感じられる。
総じて、世界最大手のドローンメーカー「DJI」が作る小型カメラだけあって、滑らかな水平の動きとテレビと同じ4Kの高画質を感じてもらえるはず。しかも、ポケットサイズで、いつでも、どこでも、持ち運ぶのにストレスがないのもありがたい。
操作方法はシンプルで、機能面は格段にアップ
そもそも編集部では「OSMO POCKET」を使用していたが、「DJI Pocket 2」の進化はすごい。
前者は画角が小さめでFOV80°、焦点距離26㎜、F2.0のレンズだったが、後者はFOV93°、焦点距離20㎜、F1.8のレンズに進化。マイクも2つから4つに。つまり、画角も広くなり、音も良くなったということ。さらにすごいのが、センサー解像度1200万画素から6400万画素にまでレベルアップし、さらに格段に高解像度の動画を撮影できるようになった。
主に使用した機能は、顔などを追跡してくれるアクティブトラックで、ピントがずれることがないので安心して撮影ができた。他にも、ジンバルのモードには「フォローモード」「固定モード」「FPVモード」でいろんなカメラワークや、ズーム機能で写真だと8倍、動画だと4倍まで画質が綺麗なままズームができる。タイムラプスやハイパーラプスもできるので、これ1本で動画の幅はかなり広がるので今後トライしてみたい。
今回は、編集をPCで行なったものの、「DJI Mimo」というアプリを利用すれば、新たにAI編集機能がついたので、複数の動画を選び、AIがハイライトを自動で判断し、音楽付きのショートムービーを作成してくれる機能が使える。
誰にでも上手な動画を撮影ができる、複雑な編集など特別な技術は全く必要ない。それが「DJI Pocket 2」が革新的な理由だった。
DJI Pocket 2
単体:49,500円
クリエイターズモデル:64,900円
サイズ:124.7×38.1×30 mm
重さ:117g
カメラ:1/1.7インチCMOS
有効画素数:64 MP
映像性能:最大4K60fpsで撮影可能
4K:3840✖️2160 24/25/30/50/60fps
2.7K:2704✖️1520 24/25/30/50/60fps
FHD:1920✖️1080 24/25/30/50/60fps
画角と焦点距離:20mm
ズーム機能:4倍ズームまで可能
スローモーション:最大8倍スロー可能
1080p/120fps(4倍)
1080p/240fps(8倍)
ジンバル:3軸メカニカルジンバル
特殊機能:アクティブトラック:人に追随、モーションラプス
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