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2021.01.27

SNS社会だからこそ読んで欲しい! コロナ禍におけるデジタル新時代に「情報の価値を見極めるための1冊」

新聞、週刊誌、テレビ、ネットメディア、さらにはSNSの個人発信……。ありとあらゆる情報が渦巻く現代社会に生きる私たちは、「何が正しくて何が正しくないか」という判断をそれぞれの個人で行わねばなりません。特に、新型コロナウイルスの情報は、自らや家族の生命に密接に関わるだけに、「何が必要で何が不必要か」という取捨選択もする必要があるでしょう。人と人の繋がりが薄くなり、スマホ片手に情報を探るだけではなく、情報の価値を見極める力が試される今だからこそ読んでおきたい骨太な3冊をご紹介します。

メディアの本質を見極めるヒントに

まずは、数々の話題作を世に投げかけ続ける作家・百田尚樹さんによるミステリー『野良犬の値段』(幻冬舎1,800円)をお薦めします。突如としてネット上に現れた謎の「誘拐サイト」(犯人)が、ホームレスを誘拐。そして、そのホームレスとは縁もゆかりもないテレビ局と新聞社に対し身代金を要求するという前代未聞の犯罪手法で、警察、メディアを翻弄していきます。架空ではありますが、大手メディアによる”偽善”についても言及している本作品を読み進めていると、現実に私たちが生きる社会でも「既存メディアが発する情報だけを鵜呑みにしてはいけない」という視点を持つ必要性があると実感させられます。コロナ禍のデジタル社会において「何を信じるべきなのか」ということを今一度考える”ヒント”を提示してくれているように感じます。

『野良犬の値段』百田尚樹 1,800円(幻冬舎)

“文春ジャーナリズム”の血風録

次にご紹介するのは、ノンフィクションライター柳澤健さんが文藝春秋を描いた『2016年の週刊文春』(光文社2,300円)。タイトルを見ると、現在の週刊文春を語る上でのターニングポイントとなった2016年に焦点を絞っているかのように思いますが、そうではありません。本書は、花田紀凱氏と新谷学氏というふたりの名編集長を軸に、昭和・平成・令和と受け継がれてきた”文春ジャーナリズム”の血風録だと思います。誰にも忖度しない。訴えられないほどの証拠を掴む――。そんな、愚直な編集マンの物語は、自らの情報の取捨選択にも役立つはずです。

『2016年の週刊文春』柳澤健 2,300円(光文社)

出版界の偉人の生涯を描いた評伝

そして、最後は、新潮社の”天皇”とも呼ばれた出版界の偉人の生涯を描いた『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』(幻冬舎1,800円)をご紹介します。著者は「週刊新潮」編集部に所属していたことがあるノンフィクション作家の森功さん。前出の『2016年の週刊文春』が出版社における組織論だとすれば、こちらは一人の人物に特化した評伝です。なぜ、齋藤十一氏が雑誌ジャーナリズムの生みの親になれたのか、なぜ、太宰治、新田次郎、山崎豊子、松本清張ら名だたる大作家から畏怖されたのか。「人間は生まれながらにして死刑囚だろ」「誰が書くかは問題じゃない。何を書くかだよ」。齋藤氏が遺した骨太な言葉は、編集者ならずしも、情報社会を生きる人々にとって大いなる”啓示”となることでしょう。

『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』森功 1,800円(幻冬舎)

TEXT=鈴木 悟(ゲーテ編集部)

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