HEALTH

2022.11.22

今注目の「メンテック」。その言葉の持つ意味とは?

まだまだ聞き慣れない「メンテック」というワード。各界の識者は今後のメンテックに何を期待するのか。まずは、その言葉の持つ意味を正しく理解するところから始めたい。【特集 メンテック最新案内】

メンテック 坂梨亜里咲

mederi代表取締役 坂梨亜里咲
1990年宮崎県生まれ。明治大卒業後にECコンサルティング会社で勤務し、WEBメディアの代表取締役を経て2019年に独立。自らの不妊治療経験による気づきをきかっけに「メデリ」を設立。

フェムテック起業家から見るメンテックの在り方

言葉の持つ影響力は偉大。新しい言葉が生まれることで市場が拡大したり、存在感が高まり、問題意識のない人々の心をハッとさせて、行動を起こさせます。

フェムテックは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、2012年にドイツの生理管理アプリを提供する女性起業家が、投資家向けに編みだした言葉。生理関連のサービスが投資家からの理解を得にくく、資金が集まらないなかで、金融とITを掛け合わせた「フィンテック」のように、女性特有の身体の悩みを解決する分野を表現するために生まれたものです。

メンテックは男性特有の身体の悩みを指しますが、なかでも薄毛、ED、男性不妊など「しかたのないこと」と諦めていたり、恥ずかしいと口に出せなかった変化やコンプレックスへの改善・治療の選択肢を提示するものだと捉えています。

私は起業して4年目になりますが、フェムテックという言葉が男性の理解を遠ざけていると感じるシーンも多い。男女それぞれが自分の気になる身体の悩みを理解できる世の中になるためには、メンテックの盛り上がりが必要不可欠。

そして、いつかはフェムテック、メンテックという言葉がなくても、自分、そしてお互いの身体をケアするのがスタンダードになることを願います。

未来予想 坂梨亜里咲

ZOZO創業者が設立したファンドから見事出資を受け、昨秋からはピルの処方を希望する女性と産婦人科医をつなぐオンライン診療サービス「mederi Pill」の展開で話題に。

【特集 メンテック最新案内】

TEXT=坂梨亜里咲

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ1月号』が2024年11月25日に発売となる。今回の特集は“シャンパーニュの魔力”。日本とシャンパーニュの親和性の高さの理由に迫る。表紙は三代目 J SOUL BROTHERS。メンバー同士がお互いを撮り下ろした、貴重なビジュアルカットは必見だ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる