食生活の指導も。絶大な信頼を寄せるパーソナルトレーナー
「筋肉は、健康を映しだす鏡です。身体そのものを健康にしないと美しい筋肉はできません」
そう語るのは、エジプト人トレーナー、ミゾ・ハーフィズ氏。ミスターエジプトボディビル大会で5連覇、2017年には世界王者になった男だ。
このミゾ氏をパーソナルトレーナーに迎え、2年にわたり週4回のトレーニングを続けているネクスト ワン代表取締役の斉藤徹氏は「彼がいなければ、ハードな仕事を乗り切る体力を保つ自信がない」と笑うほどにそのトレーニングに心酔する。
「ミゾのトレーニングはとても論理的で食生活も指導してくれます。食べるものの選択が身体づくりの9割だとミゾが教えてくれました」
毎回、日々食べたものを報告、健康な肉体を保つためによいものかどうか、指導を受ける。その結果、斉藤氏の上腕二頭筋は日々逞しく成長し続けている。「何を避け、何を食べるべきか、基本的なことはわかってきましたが、どんどん細かい疑問が出てくるんです。『鯖がいいのはわかるけど缶詰でもいいか』など。何を聞いてもミゾはわかりやすく論理的に答えてくれます」
それもそのはず、ミゾ氏はエジプトの大学で、スポーツ学、栄養学、リウマチ理学療法などを学び、心拍蘇生法や人体解剖学も修めた、まさに身体のプロフェッショナル。知識と理論に基づいた効率・効果的なトレーニングを日々研究し続けているのだ。さらには父親が検察官を務めていたことで、いっときは法律の仕事を目指し名門カイロ大学で法律を学んでいたり、エジプトの軍隊にも入隊していたというユニークな経歴も持っている。
「さまざまな場所で、私はキツいだけのトレーニングには効果がないと学びました。だから私のトレーニングは実はそんなにつらくないんですよ。ですので週4回も斉藤さんはトレーニングできるのでしょう」
生徒としての斉藤氏についてたずねるとミゾ氏は穏やかに笑った。
「斉藤さんはいつも『なぜなぜ』とたくさん質問してくれますね。学ぶ姿勢が素晴らしい。経営者の方ってもっとツンとしているのかと思っていたから驚きました(笑)。だから私も日本の生活で困ったことがあると斉藤さんに聞いたりするんですよ」
お互いに信頼しあう相思相愛の関係が、斉藤氏の身体を逞しくつくり上げている。
ミゾ・ハーフィズ
1986年エジプト生まれ。カイロ大学法学部、アイン・シャムス大学医学部卒業。ミスターエジプトボディビルで2011年から5連覇。エジプト軍に入隊ののち’16年にかねてから興味のあった日本に。スポーツ選手などのパーソナルトレーナーを務める。
Toru Saito
1982年千葉県生まれ。外資系企業に入社し、1年目で札幌支店長に抜擢、2007年にネクスト ワンを設立。インターネット関連事業のほか、新日本エネルギーの販促事業も手がける。