長時間のハードワークに耐えるスタミナや持久力、難題にも即座に立ち向かうガッツや反射神経など、仕事で闘う"ビジネス・アスリート"には、スポーツアスリートのそれにも共通する心身のスキルが求められる。自宅にいながら短い時間で道具も使わず、効果の高いエクササイズを、メジャーリーガーをはじめとする世界レベルのアスリートのみならず、著名な経営者や多くのビジネスパーソンが慕う人気トレーナー、吉田輝幸さんに教わる。【吉田輝幸の目指せ! ビジネス・アスリート25】
大きさもNo.2で副社長、見た目も左右する大臀筋を鍛える
筋トレは「大きな筋肉から小さな筋肉へ」の順に行うのが原則だ。筋肉の大きさと使うエネルギー量は比例するため、小さな筋肉のトレーニングからはじめてしまうと、大きな筋肉を鍛える頃には十分なエネルギーが残っていない可能性があるからだ。
また、大きな筋肉を動かす時は、それに伴ういくつもの関節や筋肉を使っていることが多く、大きな筋肉のトレーニングは、関節的に小さな筋肉も鍛えることができている。ダイエットの点からも、大きな筋肉を優先的に鍛えれば基礎代謝がアップする。
「全身でもっとも大きいのは太もも前の筋肉(大腿四頭筋)ですが、体を中心から動かすという役割の面では、腹筋が最重要ポストの社長です。そして、お尻が副社長。実際、複数の臀筋群のなかでも大臀筋は、全身で2番目に大きな筋肉です。背骨から腿のつけ根まで尻全体を大きく覆う筋肉で、もも裏の筋肉(ハムストリングス)と連動しています。つまり歩く、走る、椅子から立ち上がるなど、下半身を使う動作でパワーを発揮します」
トレーナーの吉田輝幸さんがいうとおり、大臀筋は、全身を大きく曲げ伸ばししたりといった股関節の前後の動きと連動するほか、ただ真っ直ぐ立つだけでも、体の支点となる重要な筋肉だ。絞って引き締まった尻にしたり、ある程度大きくしたりと、見た目にも大きく影響する。自分の後ろ姿は日頃見えないからこそ、気を抜かずに鍛えよう。
▼ブリッジ
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Teruyuki Yoshida
パフォーマンス、スペシャリスト。トレーナー歴25年で数多くのトップアスリート指導からヒントを得て最短で最大の効果を出せる「コアパフォーマンス®︎」を考案し、数多くのトップアスリートやアーティスト、ビジネスパーソンのトレーニング指導をおこなっている。