韓国ではボディビル大会や”美ボディコンテスト”で栄冠を手にした美女が、タレント顔負けの知名度を誇っていたりする。そんな健康美をもつ“マッスル美女”たちをシリーズで紹介する。
バックダンサーは「アイドルの次に憧れられる職業」
K-POPというものが、日本に一層馴染みのあるものになってきた今日この頃。TWICEやBTSといった有名グループの活躍はもちろん、今年に入って放送されたオーディション番組『Nizi Project』(通称『虹プロ』)が爆発的な反響を得たこともブームに大きく影響しているだろう。
とくに、『虹プロ』以降はガールズグループに対する関心がさらに高まっているようだ。番組放送中は、可愛らしいビジュアルからは想像もつかない圧巻のダンスパフォーマンスを披露する挑戦者の姿が何度も話題に上った。
実際に、ぴったりとそろったキレ味抜群のダンスはK-POPの醍醐味とされている。いくらビジュアルが備わっていても、実力が伴っていなければ話にならないということだ。正真正銘の“実力社会”であるだけに、K-POPアイドルのステージはバックダンサーの質もかなり高い。現地でバックダンサーは「アイドルの次に憧れられる職業」とされており、最前線で活躍するダンサーのなかにはアーティスト並みにファンを抱えている者もいるという。
今回紹介するチョ・ダウォンも、そんな人気バックダンサーの一人なのだ。
チョ・ダウォンは、韓国で“5大ガールズグループ”に数えられるMAMAMOO(ママム)のバックダンサーを務めるほどの実力派。
ステージに立つ彼女の姿は圧巻で、長い手足や引き締まったウエストを見ると、体型管理にも余念がないことがうかがえる。
彼女は実際に「ジムでこまめにメンテナンスして、スタイルキープには人一倍気を使ってますね」と話しているが、過去には衣装を着こなせないほど体型が崩れたこともあったらしい。韓国メディアとの取材で話している。
「人気グループとなると、当然ステージのお披露目も多いですよね。本番の時間はバラバラなので、ステージで軽やかに動けるようにご飯を抜いて、夜遅くにやっと食事というときもあって……。それも太るのが嫌なので低カロリーのものばかり食べていました。そういう日が続くと、体型ってあっという間に崩れるんですよ。一見すると不健康なぐらい細いのに、下っ腹が出ていたり。ステージ衣装にはヘソ出しデザインのものも多いので、どうにか綺麗に着こなしたいと思ってウェイトトレーニングを始めました」食事を制限するだけでは美しい身体を作ることはできないと、身をもって知ったわけだ。だからこそ、いざトレーニングを始めてからは、バランスの良いスタイルが出来上がっていくことに喜びを感じたそうだ。
「ウェイトトレーニングは続けることが何よりも大事なので、どんなに忙しくても片手間でできるトレーニングだけはやってましたね。座った状態で足を上げ下げするニーアップはマシンがなくてもできるので、気軽に続けられました。ウエストが引き締まってくると、腕はこうしたい、脚はこうしたいという感じで、自分の体をデザインしているみたいで楽しかったです」こうして満足のいくボディラインを作り上げた彼女だが、現在はせっかくの美ボディを披露する場が激減しているという。
新型コロナウイルスの影響でライブ公演が制限され、ステージに立つ機会がほとんどなくなってしまったからだ。しかし、チョ・ダウォンに落胆した様子はない。「ステージに立てない分、私にしかできないことがあるとも思っています。今年に入ってから、YouTubeチャンネルを開設したんですよ。今では動画を通してダンサーのボディメイキングに役立つトレーニング方法をレクチャーしたり、ダイエットのコツを教えたりしています。絵を描くことが好きなので、おうちで楽しめるお絵かき遊びを配信することも……(笑)。筋力がついてできることが増えたときも、どんどん色んな筋トレに挑戦しました。私はトレーニングを通じて、置かれた環境を楽しむということを学んだのかもしれません」ステージに立つことがなくとも、常に明るい笑顔を見せるチョ・ダウォン。華やかなパフォーマンスを恋しがるファンはもちろん多いが、困難な状況に屈しない彼女の姿勢もまた、見る者にパワーを与えているはずだ。