MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

GOLF

2023.09.23

プッシュスライスに悩んだら…、バックスイング2割、フォロースルー8割の意識に!

今回はプッシュスライスについて。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】

大きなバックスイングは振り遅れの原因になる

ボールが右に出て、そのままどんどん右に曲がっていく「プッシュスライス」に悩んでいる人は多い。

ボールが左に飛び出て右に戻ってくるカットスライスは、飛距離が出ない分ボールがコース内に残りやすいが、プッシュスライスは右に勢いよく飛ぶため大きなトラブルになる可能性がある。

プッシュスライスの主な原因はクラブの振り遅れだ。クラブが振り遅れた状態になるのは、体と腕のシンクロが崩れることが原因となる場合が多い。

スイング中はアドレスでできた両肘と胸の空間が変わらず、体と腕がシンクロしている状態が理想なのだが、体と腕のシンクロが崩れると腕や体に対してクラブが遅れてしまう。そのため、ダウンスイングでシャフトが寝て、クラブフェースが開いてインパクトすることになるため、ボールが右に飛びだしてしまうのだ。

振り遅れの原因は様々だが、アベレージゴルファーはオーバースイングによって振り遅れるケースが多い。

オーバースイングになると体と腕のシンクロが崩れた状態になりやすく、振り遅れによるプッシュスライスが出やすくなる。そのようなトップだと、ダウンスイングで腕を振り戻さなくてはいけない「手打ちスイング」となり方向性が不安定になるのだ。

フォロースルーの意識を8割に

オーバースイングになっている人は、バックスイングの意識が強すぎるケースが多い。大きくクラブを振り上げて力強いボールを打とうとしたり、丁寧にゆっくりとバックスイングを上げようとする人はオーバースイングになりやすい。

そのような意識を持っている人は、別の競技を参考にしてみるといいだろう。

野球のボールを投げる時に、ゴルフと同じようにバックスイングを意識しているだろうか。ターゲットに正確にボールを投げるには、バックスイングよりもリリースのタイミングやフォロースルーを意識するだろう。

ゴルフも同様で、バックスイングの意識は少なくして、フォロースルーやフィニッシュに意識を向けてほしい。

フォロースルーを意識することで、自然とバックスイングがコンパクトになり、オーバースイングによる振り遅れが解消されるようになる。

だが、なかにはインパクトまでしかスイング軌道をイメージしたことがない人もいる。そのような人は、バックスイングを2割、フォロースルーを8割の配分で意識するようにすることで適切なバランスになるだろう。

今回はフォロースルーを意識して、コンパクトなバックスイングを身に付けるためのドリルを紹介する。

いつも通りにアドレスをしたら、クラブをフォローサイドの目標方向に振り上げ、右腕が地面と平行になるくらいの高さのポジションで止める。そこからバックスイングを開始し、普段通りに素振りを行う。フォローサイドからスイングをスタートすることで、クラブ軌道やポジションを確認できるため、フォロースルーの意識を高めることが可能だ。

スイングをスタートしたら、バックスイングの意識はほとんど持たず、高くクラブを振り上げようと考える必要はない。自分でクラブを上げるのではなく、クラブの重みや勢いを使って自然とクラブが上がるイメージを持ってほしい。

切り返し以降は、スイングをスタートしたポジションに戻すことを意識しながらスイングをする。それによって、フォロースルーの軌道に意識を向けることができ、トップが自然と小さくなることでオーバースイングによる振り遅れが解消し、プッシュスライスも出なくなる。

ぜひ、バックスイングとフォロースルーに対する意識の配分を変えて、プッシュスライスを克服してほしい。

動画解説はコチラ

■連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは
世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

↑TOPページへ戻る

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

2024年6月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ6月号』が4月25日に発売となる。今回のテーマは、安息と刺激が共存するハワイ。オアフ島に加え、ハワイ島、ラナイ島と3島にわたるアイランド・ホッピングを総力特集! 知る人ぞ知る、超プライベートリゾートから、新しくオープン&リニューアルしたホテル情報、最旬グルメ、死ぬまでに一度はみたい絶景、最新ゴルフ場事情など、今知りたいハワイを完全網羅する。 表紙は、ソロアーティストとして新たな道を突き進む、三宅健と北山宏光のふたりが登場。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる