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2023.07.08

「NG手打ち」と「OK手首使い」の違いとは? 紙一重のゴルフ論

今回は手首の適切な使い方について。連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは……

グリップエンドを意識して手首を適切に使う

ゴルフスイングにおいて、手首の使い方はクラブポジションに大きな影響を与える。そのため、手首をどのように使うかを考えながら練習をしている人は多いと思う。だが、手首は体の中でも可動域が広くて器用な部位のため、どのように動かせばいいのか迷いやすい。

手首の使い方に関しては、親指の方向に手首を折る「コッキング」に馴染みがあるかもしれない。’90年代に名コーチ、デビッド・レッドベターが手首を積極的に使ったコッキングによって、クラブをスイングプレーンにのせることの重要性を説いた。コッキングを行ってクラブポジショニングを適切にすることで、体と腕をシンクロさせてスイングの再現性を高めることができる。

また、最近では「掌屈(しょうくつ)」という言葉がゴルフレッスン媒体で散見されるので、聞いたことがあるかもしれない。掌屈とは左手首を手のひら側に折ることで、フェースを閉じてローテションを抑えたり、ロフトを立ててインパクトをすることが目的の動きになる。

手首を積極的に使うスイング理論もあるが、手首の使い方に関してはそれぞれのコーチの間で考え方に相違がある。手首の使い方や体の動かし方のメカニズムを理解せずに、ただ手首を使うことだけを考えていると、手打ちになってしまう可能性があるので気を付けたい。

クラブの動きにつられて手首が動く

基本的にゴルフスイングは全身を使って行うもので、胴体や脚などの大きな筋肉を総動員してスイングをする。基本的に手や手首のような体の末端の部位は、大きな筋肉に連動して動くという受動的な役割を担っているからだ。

だが、手や手首は普段の生活で使い慣れているため、初級レベルのゴルファーが意識せずに手首と体の動きを連動させてスイングをすることは難しい。加えて、手首は自由に動くため、スイングの度に違う動きをしてしまうという問題も起きやすい。そのため、手首を体の動きと連動させる前に、手首自体の動きをコントロールする必要がある。

手首の動きを覚える際は、手首自体を動かそうとすると手打ちになる可能性があるため、クラブの動きに合わせて手首が動かされるイメージを持つといいだろう。具体的には、グリップエンドの動きを意識して、グリップエンドの向きを変えることで手首が連動して動くようにしてほしい。

特に手首の使い方を意識しがちなバックスイングでは、グリップエンドの向きを変えることで自然と手首の角度を適切にすることができる。クラブが地面と平行のポジションでは、グリップエンドが目標方向に向くと手首に自然と角度がつく。左腕が地面と平行のポジションにおいては、グリップエンドが地面を向けば手首がコッキングされる。ダウンスイングでは手首にできた角度をリリースすることになるが、これもグリップエンドの方向が変わることで手首が自然と動くようにするといいだろう。意識的に手首をコッキングしなくても、グリップエンドの向きが変わり、クラブポジションが適切になれば自然と手首が動くことがわかるはずだ。

このように手首はクラブによって動かされるのだと考えれば、手首の動きを考えなくて済むようになる。まずは鏡の前で素振りをして、グリップエンドの方向と手首の角度を確認してみてほしい。

手首を過度に意識してスイングをするとゴルフスイングは難しくなる。しかし、手や手首などの末端部分はクラブの動きや体納期によって動かされるイメージでスイングができるとゴルフがシンプルになるはずだ。

【動画解説はコチラ】

過去の連載記事はコチラ

■連載【吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン】とは……
世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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