練習器具は、今や動画などで動きを解析する時代から、動きをデータ化し、可視化。動きに落としこむ時代へと進化。ギアマイスター・佐々木信也氏が最先端ギアの数々を紹介する。
【For Swing】スイングの三大フォースを解析&数値化
ノルウェー発の機器で、もともとはスキージャンプ用に開発された。「プレッシャー解析と3Dモーションプレートが一緒になったマシンで、プレートの上でスイングすることで足裏の圧と足の横回転、縦方向にかかる力のデータが可視化されます」。水平、横、回転という3つの力(フォース)を解析することで、より効率的なスイングを目指すことが可能。
【For Putter】グリーンを3Dスキャン。スピード・距離・傾斜を視覚化
プロジェクターを用いてパットのラインを可視化させる機械。パッティングで大切な要素はラインを読むことだが、それも打つ強さや、オーバー目に狙うのかジャストタッチかで変わる。普段の自分がどのようなライン取りをしているかを知ることはコースでのスコアメイクに大きな影響を及ぼす。「感覚だけの練習より上達スピードが格段にアップします!」。
【For Shot】データがわかりやすく見やすいハイパフォーマンスな弾道追尾
3Dドップラートラッキングレーダーと画像解析技術を組み合わせた独自の特許技術により、超高精度な計測を実現した弾道測定器。「読み解きやすい3Dグラフィックで表示されるので、スイングデータを直感的に把握できます」。他社の弾道測定器にはないクラブスピード、加速度プロファイルデータにより、クラブフィッティングに必要なデータも網羅する。
【For Putter】美しいパッティングの動きを3次元で理解
振り幅とフェース面が可視化されたスピードボードをセットし、ストロークすることでパッティングにおける、フェース・シャフト・ライの3つの理想的な動きを習得できる学習器具。「パッティングの仕組みを視覚的にも身体的にも理解できます」。正しいオンプレーンの動きを体感できると同時に、自身の悪い癖や動き方を認識することが可能。
【For Shot】軍事用レーダー技術を応用 。ツアーおなじみのゴルフ専門医
世界のトッププロの約90%以上が使用しているトラックマン。デンマークのTRACKMAN社が開発した、軍事用レーダーを応用した弾道追尾システムで、トーナメントでの公式計測器として使われることもある。「高額ではありますが、ツアープロが信頼を寄せている練習ギアだけに、精度はかなり高いですね」。最近ではアマチュアの所有者や導入施設も急増中。
【For Shot】4つのハイスピードカメラでスイングを丸裸に。弾道&クラブ軌道解析の最高峰
今やPGAツアーでの使用率No.1の弾道解析機。「今回のZOZOチャンピオンシップでも、多くのプロが練習場で使用していました」。屋外で使用できるうえに、その小さなボディにオールインワン機能を凝縮。カメラを用いた測定により、スピン量やボールスピードといった正確な数値はもちろんのこと、パッティングの分析に使用することもできる。
【For Swing】身体とクラブの動きを3次元で計測。ゴルフのMRI
130万画素、240Hzの高精度カメラ8台と、身体やクラブにつけた光学式モーションキャプチャによって、スイング時の身体とクラブの動きを多方向から3Dで測定するシステム。1スイングで600枚以上の画像を解析し、細部まで分析する。「スイングの解析だけでなく、スイングデータを並べて比較でき、スイングの問題点を細かくあぶりだしてくれます」。
ギアマイスター
佐々木信也
1975年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、ガンホーオンラインエンターテイメント取締役などを経て、2006年エンジョイゴルフ& スポーツジャパンを設立し、ゴルフ事業に参入。