極力荷物を減らしたい出張時に、着回しの利くジャケットは頼りになる。フォーマルなドレスアップからカジュアルダウンまでかなえ、さらに、季節感も取り入れるのが洒落者の流儀。要となるのは、薄生地でクラシック回帰のトレンドにマッチするダブルブレステッドにあり。

透け感のある紺ブレは、メッシュ生地の一枚仕立てでストレッチの効いた楽ジャケット仕様。リラックスしたルックスの一方で、ジャケットの肝と言える、襟・肩・バストは芯を残し、ウールシルクの素材も相まって上品さはしっかりキープ。ラペルピンやボタンに配したゴールドがアイキャッチをもたらし、存在感を誇示する。¥107,800(タリアトーレ/トレメッツォ TEL:03-5464-1158)
軟派にならないコンフォートなダブル
ミニマルな大人はクレバー。この定義は、仕事はもちろんお洒落においても同様だ。ことファッションで言えば、コーディネイトはもちろんだが、持ち物も重要。バッグやポケットが膨らみ、溢れかえっていては目も当てられないからだ。少ないほどよく、そのなかでいかにお洒落に魅せるかが肝要なのだ。
出張時のスタイリングを考えるのもそれゆえ。滞在期間に合わせ、ジャケット1着でどんな装いが可能か吟味するのが、ミニマルな大人の務めだろう。
選ぶポイントは、シチュエーションと季節感。商談の後にオフの時間があるのに同じ格好では、リラックスもなにもない。ならば、着回し力の高いジャケットを1着持っておけば重宝間違いなし。
特に昨今では、ジャケットスタイルもいい意味でカジュアルダウンしているから、十分に役目を果たしてくれるはず。そのうえで季節に合わせた素材のジャケットをセレクトすれば、ファッション感度も上がり、相手に好印象を与えてくれる。
自己満足と言えばそれまでだが、それをなくしていい発想や仕事は生みだせないのだから、ここにこだわる大人こそ一流というにふさわしいのだ。
FOR DRESS|軽素材&ホワイトが上品な爽やかさを演出
爽やか演出の定番ホワイトとネイビーの2トーンで統一感を。洒落感とともにクールな雰囲気が好印象。

シャツ¥31,900(バグッタ/トレメッツォ TEL:03-5464-1158)、タイ¥25,300、チーフ¥15,400(ともにラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567)、パンツ¥28,600(ジェルマーノ/バインド PR TEL:03-6416-0441)、眼鏡¥44,000(アイヴァン/アイヴァン 東京ギャラリー TEL:03-3409-1972)、靴¥75,900(ボードイン アンド ランジ/コロネット TEL:03-5216-6521)
FOR CASUAL|人気のミリタリーで男らしさを垣間見せる
カーゴパンツを合わせるだけで、スタイルの雰囲気は一変。アメリカントラッドを思わせる男らしい装いに仕上がる。インナーのニットとスカーフを同色に、白スニーカーでハズしを。好バランスな色合わせが、大人のこなれ感を演出。

ニット¥46,200(レンコントラント/HJM TEL:03-6434-0885)、スカーフ¥11,000(ジエッレ/SDI TEL:03-6721-1070)、パンツ¥49,500(インコテックス/阪急メンズ大阪 TEL:06-6361-1381)、靴¥166,100(ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン TEL:03-6267-6010)