時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。そんな価値ある最新ジュエリーを紹介する。今回は、ギタリスト・MIYAVIが身につけるブルガリ。連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」とは……
シンボリックなデザイン「ビー・ゼロワン ロック」コレクション
かつてヨーロッパ、いや世界を席巻したイタリア・ローマ帝国。その文化は、古代ギリシャ文化の継承から始まったといわれている。建築や芸術、そしてジュエリーもそのひとつだ。古代ギリシャにおいて、ジュエリーは富と権力の象徴だった。ゆえに、シンボリックなモチーフが目立つ。
ブルガリのアイコン的な存在である「ビー・ゼロワン」コレクションは、ローマ帝国の象徴である円形競技場コロッセオに着想を得ている。ブランドの創業者ソティリオ・ブルガリは、ギリシャ系イタリア人。ピラミッドスタッズをあしらいロックな感性を加えた「ビー・ゼロワン ロック」も奥深い歴史的背景を知ると、より魅力的に見えてくる。
いっそ見せつけるように、そんなロックなつけ方もいい
コロッセオに着想を得たスパイラルモチーフからピラミッドスタッズに変えることで、ロックな顔つきに生まれ変わった「ビー・ゼロワン ロック」。18Kイエローゴールドとダイヤモンドのコンビネーションなら、ラグジュアリーな色気をより楽しませる。
まるで、肌が透けて見える白のモヘアニットのように。きらめきが増す両者の組み合わせは、たとえ小ぶりなピアスであっても、その存在感は明らか。単体でも十分に満喫できるが、重ねづけであからさまにアピールするのもいい。いっそう、さり気なくではなく、堂々と誇示する。それは、シンボリックなデザインのジュエリーにおいて本懐であり、ロックの神髄でもあるのだから。
■連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」とは……
時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。ジュエリーを身につける理由は、実にさまざまだ。だが、そのどれもがアイデンティティの表明であり、身につけた日々は、つまり人生の足跡。そんな価値あるジュエリーを紹介する。