人は快適さ、心地よさをひとたび味わってしまうと、その快楽から逃れられないものだ。その飽くなき快楽への欲求に応えるべく、服の技術は日進月歩で進化を続けている。仕事でもドレスコードの緩和も相まっているなかで、近年ジャケット選びの基準となるのが“軽さ”だ。そこで大人の男にふさわしい4つの“軽”ジャケットをセレクト。旬の着こなしと共にお届けする。
軽ニットジャケットはニット合わせでリュクスに
軽く快適なジャケットの代表格であるニットジャケット。窮屈感がなくTシャツを合わせがちだが、ラフでカジュアル過ぎに見えることも。ここはあえてニットを重ね、ラグジュアリーな余裕を演出するのが正解だ。
着心地とスタイルを革新させるモードの精神
一見ヘリンボーン織りの生地は、メッシュ編みのネイビーテクニカル素材にシェブロン柄をプリントしたもので、非常に軽量かつ通気性に富み快適。インパクトがあるゆえ、ネイビーのパイルポロなどダークトーンの同色でまとめたい。
ジャケットの上品さとカーディガンの快適さ
軽く柔軟な上質ウールで編み立てたニットジャケットは、ストレスフリーな着心地。裏地のない一枚仕立てであり、カーディガン感覚でリラックスして着こなせる。ミドルゲージのジャケットに対し、ざっくりとしたローゲージのセーターで素材感にコントラストを出すと収まりがいい。
オン・オフ不問な旬の太ピッチストライプ
オーストリアの老舗ニットブランドが提案する1着は、軽くやわらかなコットンナイロンニット製。ニットのやさしげな表情で、ストライプ柄もかっちりしすぎない。ベースが白ゆえ、ダークブラウンのVネックで引き締めると好バランス。
マリンテイストの爽快なリラックス感を楽しむ
マリンジャケットから着想した、優美なワン アンド ハーフブレストのショールカラージャケット。極上のコットンを用い、編み目の間隔が大きいガーゼ技法で編み立てることで、柔軟かつ軽やかな着心地だ。白シャツとライトグレーのチルデンセーターを合わせれば、ラグジュアリーなスポーティエレガントスタイルに着こなせる。