豊かさの象徴である高額品や存在感のあるモノ、そして最新のトレンドアイテムは、モノ自体にパワーがあるため、勢い身につけただけでは過剰に映りがちだ。いかに使いこなし、自分のものとするかが最重要。そこでゲーテのファッションディレクター島田 明が、そんなモノたちを厳選、洒脱で洗練されたこなし方を提案する。
豊かな人は「ネイビー&ホワイト」JKを羽織る
日本の“ハレとケ”という概念は、非日常と日常それぞれを豊かに際立たせる役割も担っている。ハレのホワイトとケのネイビー、双方のジャケットを洒脱に着こなすことこそが、豊かな人のスタイルを極める早道だ。
トーンを抑えて粋でシックに着こなす
右:ジャケット¥74,800(チルコロ 1901)、Tシャツ¥34,100、スカーフ¥25,300、パンツ¥59,400(すべてラルディーニ/すべてトヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567) 右中:ジャケット¥104,950〜〈オーダー価格〉、チーフ¥4,950(ともに麻布テーラー)、パンツ¥58,300〜〈オーダー価格〉(アール&ブルース バイ 麻布テーラー)、シャツ¥27,500〜〈オーダー価格〉(麻布テーラークレスト/すべてY&Mプレスルーム TEL:03-3401-5788) 眼鏡はスタイリスト私物 左中:ジャケット¥341,000、シャツ¥64,900、パンツ¥119,900(すべてイザイア/イザイア ナポリ 東京ミッドタウン TEL:03-6447-0624) 左:ジャケット¥319,000、シャツ¥79,200、タイ¥39,600、チーフ¥29,700、パンツ¥198,000(すべてブルネロ クチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパン TEL:03-5276-8300) サングラス¥63,910(ブルネロ クチネリ&オリバーピープルズ/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス TEL:0120-990-307)
「欧州の貴族や上流社会の人々が、フォーマルな場やリゾートでよく着用するのがホワイトジャケット。ホワイトは元来清廉さや清潔さを象徴する高貴な色ですが、汚れなどを気にせず、腕まくりをしてラフに着こなす姿が粋な余裕を感じさせます。そんな白ジャケットは、他のアイテムのトーンを抑えるのが洒脱に着る秘訣です」
ベーシックだからこそ極上のクオリティにこだわる
右:ジャケット¥264,000、シャツ¥149,600、パンツ¥69,300(すべてエトロ/エトロ ジャパン TEL:03-3406-2655) 右中:ジャケット¥280,500、シャツ¥75,900、チーフ¥20,900、パンツ¥96,800(すべてラルフ ローレン パープル レーベル/ラルフ ローレン TEL:0120-3274-20) サングラス¥121,000(ザ・スペクタクル/グローブスペックス エージェント TEL:03-5459-8326) 左中:ジャケット¥288,200、シャツ¥64,900、パンツ¥78,100、ベルト¥62,700(すべてゼニア/ゼニア カスタマーサービス TEL:03-5114-5300) 左:ジャケット¥429,000、カットソー¥100,100、パンツ¥126,500(すべてディオール/クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947)
「ネイビージャケットは男のワードローブの基本中の基本。ベーシックで装飾性もなく、誰もが着るジャケットゆえ、クオリティが如実に表れます。ゆえに上質なものを吟味するのが鉄則です。また清潔感の象徴でもあるため、シワや汚れには注意を払うべし。全体の色数を抑えてシックにまとめると、落ち着いた余裕のある雰囲気に」