春に羽織る軽アウターのなかでも、今季はテーラードジャケットと多彩なカジュアルブルゾンがバリエーション豊富に揃っている。そこで本誌はまず、2022年春夏のトレンドを形作るキーワードを抽出。そしてそれぞれに当てはまるジャケット＆ブルゾンの洒脱な着こなしの法則を導きだした。エレガントなジャケットか、スマートなブルゾンか。これさえ読めば、もう今季のアウター選びは迷わないはずだ。
KEYWORD「SUEDE」
秋冬のイメージがあるスエードが、今春夏に注目されている。それは柔和でリラックスした雰囲気が、今の気分にマッチしているから。ゆえに着こなしもニット感覚、あるいはニットと合わせてリラックス感を意識したい。
カーディガン感覚で脱力エレガント
ジャケット¥171,600（チンクワンタ TEL:050-5218-3859） シャツ¥28,600（ギ ローバー）、パンツ¥28,600（ジェルマーノ／ともにバインド ピーアール TEL:03-6416-0441）
極上スエードで表現するラグジュアリーミリタリー
米軍ジャングルファティーグを毛並みの美しいゴートスエードで贅沢アレンジ。ボディはゆったりしつつ、袖を細くすることで現代的バランスに。ホワイトパンツで抜け感をつくれば重々しくならない。
ジャケット¥665,500、セーター¥132,000、パンツ¥60,500、その他は参考商品（すべてラルフ ローレン パープル レーベル／ラルフ ローレン TEL:0120-3274-20）
スエードの優しさに包まれる生涯のワードローブを手に入れる
なめらかな極上スエードで仕立てたテーラードジャケット。クラシックで末長く愛用できる1着に仕上がった。ネイビーのカシミアニットと白のリネンパンツのストイックな合わせなら、スエードの表情も引き立つ。
ジャケット¥1,078,000、シャツ¥53,900、タイ¥26,400、チーフ¥29,700、パンツ¥170,500（すべてブルネロ クチネリ／ブルネロ クチネリ ジャパン TEL:03-5276-8300）
レザーの既成概念を打ち破る、軽やかな快適さとエレガンス
内側にシルクコットンジャージーを張った、驚くほどの軽さとやわらかさを備えるラムスエードジャケット。ホーン製ボタンで高級感も申し分ない。高度な仕立て技術により、タイドアップもさまになる。
ジャケット¥264,000（コモリ／ワグ インク TEL:03-5791-1501） シャツ¥31,900（フィータ／ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 TEL:03-5772-5501） パンツ¥46,200（ピーティートリノ／PT JAPAN TEL:03-5485-0058）
カジュアルにもエレガントにも着こなせるスエードの幅広さ
カバーオールを基調に、極薄のシープスキンスエードで仕立てたイタリア製。ジャケット感覚のVゾーンを活かし、白のバンドカラーシャツを合わせたい。
ジャケット¥132,000（タリアトーレ／トレメッツォ TEL:03-5464-1158） パンツ¥45,100（ピーティートリノ／PT JAPAN TEL:03-5485-0058） セーター¥18,700（スローン TEL:03-6421-2603） スカーフ¥23,100（ユーゲン／イデアス TEL:03-6869-4279）
スエードをも立体的に仕立てるテーラリング技術に脱帽
柔軟なラムスエードを用い、得意の立体的仕立てでモダンにフィット。グレーとグリーンに絞ったシックな色合わせが新鮮だ。
ニットに合わせてリラックスさせる
ブルゾン¥297,000、セーター¥91,300、パンツ¥102,300、その他は参考商品（すべてエトロ／エトロ ジャパン TEL:03-3406-2655）
都会で寛ぐためのモダンなリラックス感
上質なゴートスエードにパンチング加工を施すことで、モダンなスポーティさが引き立つブルゾン。インナーとパンツをネイビーで引き締めれば脱力しすぎない。
