ディオールがメゾンの創設75周年を祝した記念すべきコレクション「ウィンター 2022-2023 メンズ コレクション」の中でも、特に注目をしたいのがビルケンシュトックとコラボレーションしたディオール グレーのサンダル。ディオールグレーに込められた想いとは?
シックなサンダルに咲く繊細な花々
1947年2月12日に自身初となるコレクションを発表し、ファッション業界に大きな変化をもたらした、クリスチャン・ディオール。長年にわたり、数々の著名なデザイナーに影響を与えてきた「ディオール」は、今年で創設75周年を迎えた。記念すべき今シーズンに発表された「ウィンター 2022-2023 メンズ コレクション」では、メンズ アーティスティック ディレクターであるキム・ジョーンズが、過去のディオール コレクションを再解釈。メゾンの過去と未来を繋ぐ新たなファッションアイテムを世に打ち出した。
そんな期待すべきコレクションの中でも、特に注目したいのがディオールとビルケンシュトックのコラボレーションアイテムだ。人間工学に基づいた型のコルクとラテックスを使用したフットベッドは、華やかな装飾と実用的なサンダルのスタイルとのコントラストが特徴。ビルケンシュトックを代表する「トキオ」と「ミラノ」の2つのモデルから、それぞれフェルトとスエードの2種類が選べる。
さらに「トキオ」の特別仕様アイテムには、アトリエ ヴェルモンによる繊細な花の刺繍が施されており、クリスチャン・ディオールの自然への愛の新たなシンボルとなっている。今シーズンのキーカラーであり、メゾンのアイコンでもある「ディオール グレー」の生地に施された花々は、繊細かつ色のグラデーションが美しく、友人や家族への粋なプレゼントにも相応しい。
今回発表されたコレクションに対して、キム・ジョーンズは「アーカイブを見て、メゾンの初期の純粋さ、当時の衝動を見つめたかったのです。私たちは当時のコレクションを見て、その建築的な美しさにフォーカスを当てました。『JOIE DE VIVRE(生きる喜び)』のスピリットは常に保ちつつ、アーカイブのエレメントを用いて、ほとんど直感的に、今日に向けたマスキュリンな形に再解釈しました」と、デザインに込められた想いやこだわりを語った。
実用性と装飾性の両方を兼ね備えたアイコニックなサンダル。今後の発売が待ち遠しい。