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2022.06.13

日本未上陸のジープ「グランドチェロキー4Xe」に試乗! 環境重視なハイエンドモデルの実力とは?

1992年のデトロイト・オートショーで初登場したグランドチェロキーだが、2021年北米におけるフルモデル・チェンジで5代目(WL)が登場、シリーズ初となる3列シート(7人乗り)のLバージョンに続いて5人乗りのショートバージョン、さらに2022年1月にはプラグインハイブリッドの4Xe(フォー・バイ・イー)が追加発表された。今回、この「4Xe」のプレスドライビング・イベントがテキサス州オースティンで開催されたので試乗インプレッションをお届けする。

グランドチェロキー4Xe_01

今回試乗した「グランドチェロキー4Xe」。ジープのDNAであるオフロード性能ももちろん継承され、悪路での走破性の高さは想像を超えたものだった。

デジタル化&フルレザー化されたインテリアはプレミアクラス

本題に入る前にジープのプレゼンテーションの素晴らしさについて少し、お話ししたい。それは「ダイバーシティ」だ。日本でも話題になってはいるが、ほとんど実行されていない問題である。グランドチェロキーの試乗前に行われたプレスカンフェレンスではまず、エクステリア・デザインを白人男性、インテリア・デザインを黒人男性、そして先進技術解説はアジア系の女性、そしてデジタル・インテグレーションは白人女性と見事なまでに、人種、性別に差別のない人選が行われていたのだ。

特に自動車産業に関しては、日本はもちろん先進国といわれるドイツでも男性社会で、非常に残念なことに、こうした見事なまでの機会均等なイベントは見られない。

グランドチェロキー4Xe_02

テキサス州のオースチンで開催されたダイバーシティを考慮した発表会。日本ではおろか自動車先進国のドイツでも見られないほど規範的であった。

閑話休題、ニューグランドチェロキーだが、前任モデルが成功を収めた場合、特にエクステリア・デザインは旧型のイメージを踏襲するキープコンセプト手法があるが、さすがに10年も経っているグランドチェロキーの場合は、思い切って新鮮な要素を多く取り入れており、細長いヘッドライトやリアコンビライト、さらにルーフとCピラーを囲むクロームラインでフローティング・ルーフを表現するなど、かなり大きな変化が見られる。ただしジープブランドのアイコンである7つの垂直スリットを持ったグリルは健在である。

さらに革命的だったのはデジタル化されたインテリアで、ドライバーの正面には10.25インチ、センターには10.1インチ、さらには助手席用にまで10.25インチのデジタル・ディスプレイが並んでいる。また細やかなステッチ仕上げのフルレザー・インテリア・トリムの質感は、欧州のプレミアム・ブランドに負けずとも劣らない。

グランドチェロキー4Xe_03

すっかり変身したニューモデルだが、7バーチカル・スリット・グリルやSUV独自のシルエットは踏襲されている。

グランドチェロキー4Xe_04

上質なレザーとウッドパネルで仕上げられたインテリアは、定評あるヨーロピアン・ブランドに勝るとも劣らないものだった。また、リアコンパートメントは十分な広さで、大人3名がゆったりと座れる。

走行中に電気エネルギーを回生するeセーブ・モード

試乗の最初のルートは「エレクトリック(EVモード)」を選択、高級家電のようなダイヤル・ギア・セレクターをDに回してスタートする。スペック表ではグロス17.3kWh(ネットでは14.0kWh)のリチウムイオン電池は134馬力の電気モーターを介して、およそ25マイルのEV走行が可能なはずである。その時の最高速度は130km/hでリミッターが介入する。

アメリカによくある法定速度35マイル/時(約56km/h)が続く市街地や45マイル/時(約72km/h)の一般道路を抜け、最後に70マイル/時(約112km/h)のハイウェイのガソリンスタンドまで25マイル(約40km)の行程だったが、私はまだ2マイル(約3.2km)の余裕を残してゴールした。日本のストップ&ゴー通勤であれば十分に使える可能性はある。

グランドチェロキー4Xe_05

ネット17.3kWhの容量を持つリチウムイオン電池(ブルー)は床下、ハシゴ型フレームの間に2分割されて収まっている。

グランドチェロキー4Xe_06

家庭用(120v)電源で12時間、急速充電ではわずか2時間の充電でおよそ25マイルのEV走行を可能にする。

エアサスペンションは荒れた路面の多い一般道路でもショックを吸収して、快適な乗り心地を提供してくれた。続いてeセーブのモードを選びながら試乗ルートを走る。ここでは270馬力の4気筒ガソリンエンジンと協調しながら電気エネルギーを回生。充電重視で最大0.25Gの制動力を発生するので、ブレーキペダルを使う必要のないワンペダル・ドライブも可能だ。

ところで非常にクリーンで高級感のあるコックピットだが、クルーズ中にモードなどを変更した場合にクラスター内の文字やアイコンが小さすぎて、特に年寄りには確認にちょっと手間取ることがあった。

グランドチェロキー4Xe_07

メーター類はすべてデジタル化。ドライバー側だけでなく助手席専用のデジタル・スクリーンまで用意されている。ただし表示されるアイコンはやや小さい。

渡河を含む本格的なオフロード・コースへ

やがてラフロードに入るが、自重およそ2.5トン、全長約5メートルの7シーターは少しも臆することはなく、4WDシステムは軽いオーバーステアを発生しながらダート走行を楽しませてくれた。その先のランチ・ステーションでは渡河を含む本格的なオフロード・コースが用意されており、ジープのDNAを継承するSelec-Terrain(4WDシステム)の本領を見せてくれた。ちなみに水深61cmまで渡河走行が可能である。

グランドチェロキー4Xe_08

システム出力375馬力、最大トルク637Nmのパワーは、およそ2.5トンのボディには十分で、ハンドリングは軽快である。

グランドチェロキー4Xe_09

水深61cmまでの渡河性能もジープ・ブランドならではの特徴である。

10年のインターバルで登場したグランドチェロキーのPHEVバージョン「4Xe」は、この先10年を見越した、オールマイティな実用性の高いハイエンド環境重視モデルであった。日本での発売は2022年後半になると予想されているが、正確な時期や価格はまだ発表されていない。

グランドチェロキー 4Xe
ボディサイズ:全長4914×全幅1968×全高1799〜1801mm
ホイールベース:2964mm
車両重量(空車重量DIN):2415〜2521kg
総排気量:1995cc
エンジン最高出力:270hp/5250rpm
エンジン最大トルク:400Nm/3000rpm
モーター(1:BSG)最高出力:44ps
モーター(1:BSG)最大トルク:53Nm
モーター(2)最高出力:134ps
モーター(2)最大トルク:245Nm
バッテリー容量:17.3kWh
トランスミッション:8速オートマチック
価格:未定

問い合わせ
ジープフリーコール TEL:0120-712-812

TEXT=木村好宏

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