CAR

2021.05.08

最先端キャデラックがお目見え! 初のコンパクトSUVと4ドアセダンの実力は??

“GAFA”を見ればわかるように、アメリカという国は常に新陳代謝を続け、新しいものやアイデアを生みだし続けている。クルマも同じだ。上質なセダンのCT5とコンパクトSUVのXT4という2台の最新モデルは、キャデラックというブランドが世界の最先端にあることを証明した。この進化は、実際にステアリングを握ってみないと決してわからない!連載【NAVIGOETHE】Vol.57

NAVIGOETHE

乗らずに語るな! 新世代キャデラック上陸

“アメリカ”とひとことで言っても、トウモロコシ畑からN.Y.の摩天楼まで幅広い。

ではCT5とXT4という2台の最新キャデラックが体現しているのはどんなアメリカだろう? 簡単に言えば、“GAFA”に代表される、世界の最先端を行くアメリカだ。

キャビン

車両はXT4スポーツのものだが、基本的なキャビンの設えはCT5と共通の意匠が与えられている。

GAFAが世界を席巻した理由は、新しい時代をつくってやろうというチャレンジスピリットが、アメリカという国に根づいているからだろう。インターネットの大変革期に周囲の様子をうかがってついていくのではなく、自分がゲームチェンジャーになるという気概を持った人たちが世界を変えた。

この2台も同じだ。過去の常識にとらわれず、独創的なデザインを纏(まと)い、最先端のテクノロジーを活用して、新しい価値観を生みだしている。

リアカメラミラー

後方を広く映すXT4のリアカメラミラーは、安全性を向上させる装置。荷物を満載した状態でも後方の状況が確認できるほか、暗い場所でもしっかりと視認性を確保。

4ドアセダンのキャデラックCT5は、ラグジュアリーセダンを再定義した。それはデザインを見れば一目瞭然で、今までのラグジュアリーなクルマのデザインといえば、過去の名車をモチーフにしていたり、重厚なものが主流だった。けれどもシャープなラインを組み合わせ、縦基調のLEDの光彩もうまく使ったキャデラックCT5のデザインはカッティングエッジで、明らかに未来志向だ。

ドライブしていても、このクルマは「これが今の時代のラグジュアリーだ」と訴えかけてくる。今までは、乗り心地が快適で、室内が静かで、設(しつら)えが上質なクルマがラグジュアリーだった。キャデラックCT5もそういった基準は軽々とクリアしたうえで、さらにもう一歩踏みこんでいる。

タッチディスプレイ

キャデラックの伝統に則り、ウッドやレザーは本物で、“木目調”は使わない。そこにスマートフォンと連携するタッチディスプレイが組み合わされ、伝統と革新が融合したインテリアが生まれた。ディスプレイは切り替え可能で、さまざまな情報を瞬時に呼びだすことができる。

アクセルを踏みこめば弾けるように加速をして、ハンドルを切れば思ったとおりのラインを描いて曲がる。エキサイティングだ。つまり、ただ黙って受け取るだけの「受け身のラグジュアリー」ではなく、自分からの働きかけによってさらなる快感を味わえる、「能動型のラグジュアリー」なのだ。こちらから取りに行けば、さらに素敵なドライブ体験が待っている。

2ℓ直列4気筒エンジン

2ℓ直列4気筒エンジンは高出力を発生するほか、気筒休止システムで効率を向上。CT5の駆動方式には、グレードによってFRと4WDが分けられている。

“上げ底”のSUVとは違う

もう1台のキャデラックXT4は、プレミアムなコンパクトSUVだ。ただし、一般的なコンパクトSUVとは、開発のアプローチの仕方が真逆だ。

普通のコンパクトSUVは、コンパクトカーの車高を上げて、SUVのスタイルに仕立てる。駆動方式も4輪駆動にこだわらず、ベースとなったコンパクトカーと同じFF(前輪駆動)だけしか用意していないケースもある。車高に余裕のあるSUVというスタイルには、室内空間が広くなるというアドバンテージがあるから、こうした“なんちゃってSUV”は、決して否定されるものではない。

ふたつの新様式

他に似たものがない意匠のキャデラックCT5は、「人と同じクルマはダメ、絶対」という方にうってつけのサルーンだ。キャデラックXT4は、小さな高級車をお探しの方に勧めたい。車体がコンパクトなのに、大船に乗ったようにゆったりとした乗り心地を提供してくれるのだ。

否定されるものではないけれど、キャデラックXT4は違う。全モデルが先進的な4輪駆動システムを備えるほか、パワフルなエンジンと高級車に用いられる9速のオートマチックトランスミッションの組み合わせなど、根っこの部分がプレミアム。

つまりコンパクトカーの“上げ底”をしたSUVではなく、本格的なプレミアムSUVをぎゅぎゅっと凝縮したのがキャデラックXT4なのだ。

キャデラック

1902年創業のキャデラックは、歴代アメリカ大統領の公用車に採用されてきた高級車ブランド。地位を確立したのは先進的な技術力を持っていたからで、電気式エンジンスターターやV8エンジン、パワーステアリングはキャデラックが世界で初めて開発した。ブランド名はデトロイトを開拓したフランスの貴族に由来する。

キャデラックCT5とXT4の共通点は、運転支援装置やBoseのノイズキャンセリング機能を用いた静粛性など、あちこちに最先端のテクノロジーが使われている点だ。時代に追いつこうとしてゼェゼェしている人ではなく、自分が時代を引っ張っていくという気概を持っているエグゼクティブ、「GAFA何するものぞ」ぐらいのマインドに似合うモデルだ。

 

CT5 プラチナム

CT5 プラチナム
ルーフラインがトランクと一体化する、ファストバックと呼ばれる様式が美しい4 ドアセダン。クラフツマンシップを注いだ内装の設えと、最新技術による運転支援装置やインフォテインメントが融合。新しい時代のラグジュアリーを体現した。

ボディサイズ:全長4925×全幅1895×全高1445mm
ホイールベース:2935mm
車両重量:1680kg
エンジン:直列4気筒ターボ
排気量:1997cc
最高出力:240ps/5000rpm
最大トルク:350Nm/1500~4000rpm
駆動方式:FR 変速機:10速 AT
乗車定員:5名
車両価格:¥5,600,000~

 

XT4 スポーツ

XT4 スポーツ
キャデラック初のコンパクトSUVだが、4駆システムや9速ATなど中身は本格派。扱いやすいサイズの上質なSUVが欲しいという方に。内外装の仕様と意匠が異なる「プレミアム」「プラチナム」「スポーツ」の3グレード展開。

ボディサイズ:全長4605×全幅1875×全高1625mm
ホイールベース:2775mm
車両重量:1760kg
エンジン:直列4気筒ターボ
排気量:1997cc
最高出力:230ps/5000rpm
最大トルク:350Nm/1500~4000rpm
駆動方式:4WD
変速機:9速 AT
乗車定員:5名
車両価格:¥6,400,000~

 

問い合わせ
GMジャパン・カスタマーセンター TEL:0120-711-276

TEXT=サトータケシ

PHOTOGRAPH=デレック槇島(StudioMAKISHIMA)

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ1月号』が2024年11月25日に発売となる。今回の特集は“シャンパーニュの魔力”。日本とシャンパーニュの親和性の高さの理由に迫る。表紙は三代目 J SOUL BROTHERS。メンバー同士がお互いを撮り下ろした、貴重なビジュアルカットは必見だ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる