精力的に、ときに無我夢中に仕事を楽しんでいる男たちは、クルマとファッション、時計も愛で愉しんでいるもの。35歳でセミリタイアできるほどにまで成功を果たした実業家、小林大祐氏のスーパーカーライフの哲学に迫る。
小林大祐氏「Lamborghini Huracán EVO Spyder」
経験を価値提供に変換するのが仕事のポリシー
国道246号青山通りの「ランボルギーニ青山」に、ブラックのウラカン EVOスパイダーで乗りつけたのは小林大祐さん。
24歳から賃貸住宅の大規模修繕コスト削減事業を開始、数多くの事業を成功させてきた。今や数十億の資産を持ち、7社を経営する実業家だ。
「さまざまな事業を創成して10年単位で人生設計し目標を定め、35歳くらいでセミリタイアできる状況になりました。“経験を価値提供に変換する”のが仕事のポリシー。顧客が喜び、儲かり、その対価をいただくことで私も満足します。趣味と実益を兼ねて突っ走ってきました」
クルマは子供の頃から好きで、田宮模型のラジコンのカタログを穴があくほど眺め部品を組んでレースに出たりしていた。30代で本物のスーパーカーが買えるようになっても、家探しや駐車場の問題などで購入にいたらず、2016年に入手したフェラーリ458が人生初スーパーカーとなった。その後488も購入。両方とも、ビアンコイタリア(ホワイト)のスパイダーだ。
「スーパーカーや腕時計の愛好家はインスタグラムなどのSNSでつながるんです。仲間ができて濃い情報も入るようになり、昨年にはウラカン EVOスパイダーを入手し、アヴェンタドール SVJ ロードスターもオーダーしました」
すべてが希少なオープンバージョンだ。聞くとほかにフェラーリを複数台所有。クルマ選びのこだわりについて尋ねると、その答えが振るっていた。
「元本毀損リスクが低いことが選択の条件。スパイダーのほうがクーペより値落ちが小さいから選んで買っています。資産形成・保有戦略の一環なんです」
仕事柄、価値が残るモノを見据えて選ぶ。時計も然り。元本毀損リスクの低いタイムピースを購入し保有する。プレミアムのつく希少なモデルを入手するために、時に定番モデルと“抱き合わせ発注”もする。
「人生・事業・資産形成・保有の戦略そして相続税対策……みな設計がすべて。元本毀損を極力最小化しつつ自分の人生や趣味をどれだけ愉しむかです」
Daisuke Kobayashi
1976年生まれ。不動産経営者向けの「ホームコンサルティングソリューションズ」「大家さんの為の満室経営実践会®」ほか、不動産に立脚したプライベートバンクの運営などを行う。完全会員制の組織は入会金300万円、月会費10万円。