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2021.04.07

フェラーリ初の量産PHVスパイダーに脱帽

フェラーリ初のプラグインハイブリッドシステムを搭載した量産オープンモデル「SF90スパイダー」が登場した。一昨年秋に日本上陸を果たしたクーペ版SF90ストラダーレのオープンバージョンだ。リリースの受け売りではあるけれど、オープンエアの開放感ある高揚感&刺激に満ちた最新ハイパフォーマンスを味わえる、一度で二度美味しい跳ね馬である。

オープンの高揚感と、走る刺激の一挙両得

その心臓部にはフェラーリV8史上最高値となる最高出力780cvを誇るV8ツインターボをミッドシップマウントし、リアに1基、フロントに2基からなる計3基の電気モーターでパワーアシスト。システム総合出力はなんと1000cvという途方もない性能を引き出すことを可能にしている。

モーターは左右の前輪駆動用にそれぞれ独立して設置されるほか、エンジンと新開発の8段DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の間にも配置。外部充電が可能なバッテリーが組み合わされ、モーターによる出力は220cvとなる。

SF90とは、フェラーリのルーツであるワークス・レーシングチームでSF=スクーデリア・フェラーリの設立90周年を祝したネーミングから。

スーパースポーツの高出力にともない、跳ね馬といえども駆動方式はAWD化。SF90ストラダーレの乾燥重量からわずか車両重量は+100kgにとどまる一方、SF90ストラダーレと同じパフォーマンスの最高速度340km/h、0→100km/h加速も同じ2.5秒とアナウンスされた。

アルミ構造による大幅な軽量化が果たされたリトラクタブルハードトップシステムの搭載により、車両重量はハードトップよりわずかに抑えられ、走行時でも約14秒での開閉ができるという。

電気のみでの走行も可能で、その航続距離は約25km。早朝や深夜の帰宅時などの自宅界隈では、刺激的なフェラーリサウンドはいったんお休みにして、電気モーターでの静かな走行が可能に。これでもうご近所に気を遣わずに、クルマ好きであることをはばかる必要はなし!

V8ツインターボユニットは低い位置にミッドシップマウント。リトラクタブルハードトップを備えたフェラーリでは“初めて、エンジンの見える化”を果たしたスパイダーモデル。

「スーパーカーの根本を書き換える存在が登場しました。フェラーリの最新パフォーマンスを、スパイダーの高揚感を、クルマの安全を担保しながら究極のパフォーマンスを再現できるモデルです」とはフェラーリ・ジャパンCEOのフェデリコ・パストレッリ氏。

SF90スパイダーの国内におけるベースモデルの価格は5856万円。クーペモデルのSF90ストラダーレ比では516万円高となる。すでに受注開始、デリバリー時期は今年末から順次予定しているという。

オプションパッケージとして、より走りを際立たせた「アセット・フィオラノ・パッケージ(+631万4000円)」が、SF90ストラダーレ同様にオーダー可能。フロントリフター機構が搭載できない仕様となり、駆ける男のためのトンガリモデルとなっている。

フロントフードを開くと「RAC-e」と名付けられたシステムがのぞける。この部分さえシースルーとしたのがらしい。

見て楽しめて、所有して、駆けても楽しめるスーパーカー。ハイパフォーマンスと官能性を訴えるフェラーリのスーパーカーさえ、こうした電動化のパラダイムシフトはもはや避けられないものだ。

しかし今回のアンヴェールで、根本にある刺激(官能のV8サウンドはもちろん健在!)とワクワク感は、実車を目の当たりにしても損なわれていないどころか、むしろ電気というケミカルでフェラーリに新たなる刺激をもたらしたのかもしれないと思った次第だ。0→100km/h2.5秒という諸元を眺めながら……。

スーパーカーの根本を書き換えると言いながらも、ちゃんとこれまでの文脈どおり“上書き保存”されていたのが、このSF90スパイダーだ。

e マネッティーノと呼ばれるパワーユニットモードがステアリング左側に備わる。eドライブ/ハイブリッド(標準モード)/パフォーマンス/クオリティの4つのモード選択が可能。

フェラーリSF90 スパイダーの詳細はこちら

TEXT=ダニエル利樹

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